2006年01月07日 (土)02:09  ふと視界の端に移るあの感じ…、誰もいないはずの台所にこだまする短い足が床を擦る音…、……ぜってー……いるっ! なんでわかっちゃうんでしょうかねー、ヤツの居場所なんて見つけたくないのに。家が木造一戸建ての一階、夏場は3日に1ぺんは遭遇していた私は、フィリアのあの感じがわかるような気がします。 というわけで、TRY3話はお久しぶりなゼロスが登場っ!TRYの見所?でもある神魔の極端な二人の初対面(は4話なんですが)です。
フィリアの”世界の危機”を救う依頼を受けるリナでしたが、相変わらず元の港町で食事中。ほんと、1回は何か食べてるスレイヤーズです。 この港町、スレイヤーズの中で好きな背景ベスト3に入るくらい綺麗ですよ。…しっかし、無印時代からギャラの違いがここまで影響するアニメも珍しい。背景も同じ中原英統氏がずっと担当しているんですよ。でも、無印の水彩系背景と、TRYの厚塗りの細かい美術設計はとても同じ作品とは思えません……。たいへんだっただろうなぁ、どんどん注文が細かくなってって。それでなくても、この時期、エヴァ現象でアニメが乱発。人手も少ないはずでした。原画や動画もどんどん枚数増えてってここまでのクオリティーを作り出したTRY。ありがたく、拝見することにします。
四方バラバラに散っていく一行。ゼルの寺院、図書館荒らし、アメリアの高いとこ巡り、リナとガウリイの美味いもの巡り。なんかこれって、ルパンっぽいっ!ルパンと次元はいつも一緒だけど、不二子と五右衛門って他のことしてる時多いじゃない。依頼者のフィリアはたいへんだよなぁ…。
変わって性懲りもなく、砂族を荒らすグラボス&ジラス。スクエアエニックスが泣きますね、このパロディーは。そうか、この鳥ってチョ○ボだったのか。 グラボス「へへっへへへ。この村に昔から伝わる、へんてこな剣がありやがるだろ?大人しくそいつをよこしな」 砂族村長「ピチュッ!ピチュ!」 グラボス「ええ〜〜いっ!わかるような言葉でしゃべらんかいっ!」(アニメでそれは禁句だよっ!それを言ったら千年間も結界内にいたリナたちなんて、全く言葉通じないはずだよ。 砂族村長「伝説の剣……守り神…………この地の平和…守る………
取っちゃ……駄目だピ」
……オーケィー、じーちゃんの語尾に”ピ”、萌え。
アメリアの高い所巡りをしているときの鼻歌は、「乙女の祈り」の替え歌なんですね。芸が細かい細かい。 アメリア「♪ 正義を貫く 女の子には 悪の魔の手が忍び寄り いけいけヒーロー 憧れ…」 ごめんなさい、よく聞き取れない…。カラオケ(JOYサウンド)で替え歌してくださいっ!……プリキュア歌うより恥ずかしいかも。プリティーでキュアキュア!
開かずの寺院(アンコールジボアット?)を開けるゼルガディスの呪文は、やっぱり扉開けのダム・ブラス。 村人「お前は完全に包囲されたっ!これ以上の無法は許さんぞ。この残酷な魔剣士めっ!」 おお、にゃらにゃら以来(NEXT3話)の「魔剣士扱い」。そりゃ、しめさばと合成されて、船の錘に使われて、不幸キャラに成り下がっていたゼルガディスの久しぶりのダークヒーロー扱い。 ゼル「…いい、響きだ」 泣いていいよ、ゼル。お前は復活したんだっ!
アメリア「いいですか、皆さん。正義を愛する心を忘れずにっ!その熱意と根性が、皆さんに奇跡をもたらすのです。正義にできないことはないっ!」 村人「おおーーー」 だんだんマルチナめいてきたアメリア。宗教勧誘はほどほどにー。そういや、人の顔見れば手相を見ようとする(未だに)渋谷のおばさんたち。そんなに私って神にすがりそうに見える?(事実)
そして悪魔と呼ばれアメリアと対決することになったゼルに対し、フィリアが怒りの顔面モーニングスター打ち。覚悟を決めて、さらりと右手で防御するも虚しく、一瞬の「いてっ」という噴出しと共に、モーレツな勢いで飛んでいくゼルガディス。ガウリイと同じく垂直に空に上がっていくゼル。その顔には洗濯物、体勢はあくまで優雅にっ! フィリアの渾身の一撃の裏で、笑い転げ建物から落ちるゼロス。
TRYの名物、笑い畳みがけ。こんなところで動画枚数を惜しげもなく使うスレイヤーズスタッフが大好きですっ!
ガウリイ「でもよぉ。なんだって、街をうろついてただけであんな騒ぎになっちまったんだ?」 アメリア「……魔術?」 ゼル「確かに、ここの連中、俺たちの魔術に異常なほどの反応を示すが…」 フィリア「それは無理もありません。」 リナ「えっ?何で?どうして?」 フィリア「彼らは、あなた方が使うような魔術は、ほとんど見たことがないのです。そもそも、魔術が異様なほど発達したのは、魔族の結界の内側にいたリナさんたちの国々に限ってのこと」 リナ「へ?ってことは…」 フィリア「ええ。この辺りは魔道士と呼ばれる人間でも、せいぜいスリーピングやライティングとか、その辺りの術が使える程度です。」 カタートにいる北の魔王を守るため、魔族が1000年間張り続けた結界の中で、魔法を発達させ続けた人間。…うーん、強かですねぇ。1000年前にはドラグスレイブもあったというに、魔法がそんなに結界の外で発達しないのはなんでなんでしょうねぇ。 ライティングやスリーピングは、確か人が丸暗記でカオスワードを唱えるだけで発動するレベルの術ですが…。 むしろ、重火器が発達していることを考えていると魔法が退化したと考えられるかも。 そうだよな、降魔戦争より遥か昔、水魔戦争の時、神魔融合魔法を発動させる魔道器を作れるくらいこっちの世界でも魔術は発達していた。しかし魔道器の作成から重火器へ移ったこの外(東)の世界。まるで、錬金術から科学へと発展していった中世そのものですね。
そして、次の場面。やっと登場、ゼロスにフィリアが気づく場面。ゴールドドラゴンってのは神に仕える種族なんですねぇ。空竜王にはいなかったけど。でも悪寒が走るくらい毛嫌いするフィリアは敏感だよな。 一方ヴァルガーヴは光の剣、ゴルンノヴァを奪いに、リナに襲い掛かる。 フィリアが絶叫したその直後、空から送られる一撃。 ヴァルガーヴ、単刀直入というか、ここらへん、いきなりゼロス切って現れるガーヴの戦法と瓜二つです。フィリア…よく無事だったね…。 リナ「まさかっ!本当に魔族っ!」 ヴァル「まあな。ようやく会えたな、リナ=インバース」 リナ「へぇ?もう、こっちの世界でもそんなに有名になっちゃったのかしら?あたしの名前」 ヴァル「ふっ、なるほどな。聞きしに勝るふざけた奴のようだ。どうして、こんな小娘に我ら魔竜王さまがやぶれたのか…」 リナ「魔竜王?あんたいったい」 ヴァル「俺か?俺は…こういうものさ。挨拶代わりに受け取れぃ!」 放つ魔法は、赤い火柱が一本相手に向かって打ち出る貫通型。ガーヴフレアの特徴です。(アニメ版) リナ「この…力はっ…… ! まさかっ!魔竜王、ガーヴの……」 よくわかるな、私はガーヴの力といったらたまねぎ魔球しか思い出さないよ。それにしても、半年経った視聴者や新規視聴者にはやさしくない単語のオンパレードですよね、TRY。 ヴァル「ふふふ、ご名答。俺の名はヴァル・ガーヴ。ガーヴ様に仕えし、誉れ高き魔族の一人よ」 うーん、ガーヴも部下がセイグラムあたりじゃやるせないもんねぇ。アニメ版だと。 ゼル「なんだと?」 アメリア「リナさんのラグナ・ブレードでもさえも倒せなかった相手…魔竜王ガーヴっ!」 ヴァル「懐かしいだろ?決して貴様らの知っている力に、ひけはとっていないはずだ」 リナ「くっ…何だって今頃になってそんな奴が!」 ヴァル「しれたことよ。ガーヴさまの無念を晴らすため……リナ=インバース。貴様を殺すっ!」
というわけで、いきなりピンチになるリナ。防御結界張ってる時のガウリイは居場所が相変わらずなさそうだ。というかTRYは全体的に居場所がないぞっ! ゼロス「ふふふ、これでやっと役者が揃ったようですね」
次回はついに、ゼロスVSヴァルガーブ第一戦だっ!砂族の神剣の行方、光の剣はっ! 個人的にTRYで一番好きな戦闘シーン。作監、戸部さんの豪華な回です。お楽しみに。 |
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