スレイヤーズ感想記
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NEXT感想記第9回「秘められし野望!衝撃の告白?」
2004年02月05日 (木)01:30
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マゼンダ「初めましてリナ=インバース。聞いているとおり胸の無い魔道士のようね。」
リナ「なっ!なんですぅってぇ〜!」
マゼンダ「人間の女ってのはこんなに胸がなかったかしら?私も少し姿を変えなくては目立ってしょうがないわ。」
リナ「このぉ、雑魚キャラ3流、挿絵一枚だけ女のくせにー!!!」
マゼンダ「…挿絵だけ目立ってただけで悪かったわね。」
リナ「そうよ!このおっぱい魔族ー!!!テカリ入れてもらってんじゃないわよー!」
(ハイライトのこと)
マゼンダ「あなただったらテカルほどの陰陽もないでしょ?この胸無し小娘!」

アルフレッド「やれやれ…(フッ)ボクに言わせてもらえればどちらにしても素敵なレディーなのに……」
リナ「そこのナルシー!口出ししないで!これは…女の戦いなのよ!」

 ってなことがあったとかなかったとか。(久しぶりのイントロトーク解説)
 セイルーン編第2回。NEXTの中盤でもあるこの戦いは見ごたえがあります。まず、フィルさんがセイルーン帰還しました。白馬にまたがるフィルさん…だから、無印のときにも言ったけど似合ってねー…。
リナ「フィルさんって案外と人望があんのよねー。」
ガウリイ「人は見かけによらないってとこだよなー。」
アメリア「ひっどーーい!見かけと人望は関係ないですよ。」
ゼル「ってことは、見かけに難があるのはお前も認めるんだな。」
アメリア「うっ!」
 無印最終話でも、「父さんを化け物扱いしないで下さい!って言っても無理ですよね」と言ってるアメリア。みんな揃ってフィルさんのことどう思ってるのかい。まあ、私もこの間フィルさんのことで大笑いしたんで…人のこと全く言えないのですが……。

ゼル「しかし、セイルーンとはよくよく騒動の多い国だな。」
ゼル「今回のフィル王子暗殺事件といい、その第一王女―つまりお前の姉さんの失踪といいどうかしている。聞けば第三王子ランディの謀反もあったそうじゃないか。」
リナ「ちょっとゼル!」
 この後のゼルの表情にご注目。びっくりしてるんです、アメリアがうつむいたから。無印20話のシルフィールに対してもそうでしたが、ゼルは少々無神経。ですが、この一言は結構力入れて作られたもよう。実はアメリアの母親のことも少し触れておきたかったと監督さんは言ってたそうです。
 アメリアの母親はやはりお家騒動に巻き込まれてなくなっているそうで、第一王女の失踪もそれが原因だったからだと私は思うんです。彼女、母親っ子そうだし。のちほどそれは語るとしましょう。今はその先を。

 アルフレッドに呼び出されたリナ。フィルさんの警護の為ガウリイ、ゼルは置いていって、リナとアメリアでアルフレッドの別荘に赴きます。しかし、それはご存知のように罠。第2の魔族マゼンダが登場します。
 しかし、マゼンダ…もう無印でザナッファー出しちゃってるからってこんな扱い…。彼女にしたら出番が増えたんだか増えてないんだか。原作でもあっさりゼロスにやられちゃった、挿絵だけインパクトの魔族ですからね。ブラドゥくらいの目立たなさだし。アニメに登場できてよかったのかなぁ?

 さて、その魔族との戦闘シーン。初めてアニメに出てきた結界を使った戦いです。無印では初心者でもわかるように、をコンセプトに作られていただけあって、戦闘シーンとか原作ほどバラエティーないし、説明も余りありません。が、NEXTからは魔法はバンバンでるは、結界使うはとマニアック使用な戦闘になっています。

 アトラスもそうでした。モス・ヴァリムなんて原作一度読んだだけじゃ何の効能のある魔法なのかさえわからないマイナー呪文だと思うんですが、リナが打ってます。フィルさんがレッサーデーモン(かブラスデーモン)を倒す時も、魔族相手に肉弾攻撃が効かないということを踏まえたうえで、ゼルが「あの身も蓋もない技」とコメントしてるんだから。ニュアンスが出ればいいかなー程度のアニメの中で、やたらきっちりと設定組んでます。
 注釈:フィルさんがデーモンを倒せたのは、多分、純魔族でないから。それか彼の力技には平和主義という強い意志によって念がこもっていたせい。だと思います。ってゆーかそう論理的に解釈したい…。

 さて、ここの結界シーンはリナの鳩の召喚によって切り抜けます。ガーゴイル召喚の呪文をアレンジしているというフェリアス・ブリード。(原作と同じなら)これ…実は同じ方法をゼルガディスもやっています。ですが、呪文が違うんですよ!すごいぜ、二人とも。こんなアレンジだったらぱぱっと自分で作れちゃうってことですよね。う〜ん、二人とも魔法の知識に関しては引けを取りません。
 同じ呪文で無い以上、ゼルは何か鳩とは違うものを呼び出したんじゃないでしょうか。成功していたら何が出てきたのか、ちょっと見たかった。

 場所は変わって神殿へ行くリナとアメリア。ここでスイフィードの像が出てくるんですが…ちょっとショボ…。げへん!ごほん!…なっ…何でもないです。
 マゼンダに対してフロウ・ブレイクをかけセイルーンとの2重結界を張るアメリア。すごい作戦だ、ちょっと感動…。しかし、フロウ・ブレイクがそれらしくなっててビックリ。無印の時は簡単な浄化呪文にされてて、ちょっと違うな…って思ってたから。
 しかし、マゼンダに逃げられる途中、リナは逆五紡星の魔方陣に捕まってしまう。この効果は一体?

 というわけで、次回は魔法が使えないマジョリン…じゃなかった、リナ=インバース。セイルーン編の中でもちょっと小話チックな回です。お楽しみに!

(アメリアの母さんと第一王女について語る)

 本編とはちょっとずれて、アメリアの家庭について考えてみました。第一王女グレイシアについてネタバレですので、知らない方はご注意ください。

 アメリアの母、つまりフィリオネルの妻というのはどんな人だったのか。フィルさんがフィルさんなだけに、私の中ではとても気になるところです。
 まず、彼女はどうやら民間人らしい。フィリオネルが諸国漫遊している若かりし頃、出会ってそのまま王宮に入ったという。そんな王家にしてみれば「どこのウマの骨だかわからない者を嫁がせるなんて」と言ったところだったのでしょう。ですが、そこはフィルさんの強力な後押しで、どうにか入ったそうです。
 そんな彼女の衣装はというと、第一王女が今も形見として着ています。んまぁ、どんな人だったのかは押して知るべし。少なくとも芯の細い人じゃ絶対になさそうです。
 これは私の推論なんですが、性格はグレイシアとそっくりだったんじゃーないかな?と思うんですよ。だって親と子って似るでしょ。少なくともスレイヤーズの中じゃ、フィルさんとアメリア、リナ父とリナ、のように影響受けてる親子がいるんだから。グレイシアはフィルさんの影響を全く感じさせないのだから、その分母親似だったと思います。
 その母親はアメリアが幼い頃に亡くなっています。お家騒動だと裏話で聞いたので、フィルさんにしたら相当ショックだったことでしょう。

 そんな彼女が第一王女グレイシアに残したもの。それは『呪術の基礎』。あっ、あくまでグレイシアがナーガだという前提で話しています。(公式の本でボロボロ話題にされていることなんで、たぶんそうなのでしょう)
 すぺしゃるの21巻『カーズ・ブリンガー』で、ナーガは「呪術の基礎なんて、どこの家庭でも教えるもんじゃないの?」と言ってます。これを聞くと、私なんだかやるせなくて悲しくなっちゃうんですよ。笑うところじゃないように感じて。
 深読みしすぎかもしれないんですが、セイルーンで万が一にも娘たちが暗殺されないように、ナーガの母が教えたものなのかな?と思うと。
 もう、そう考えただけでこの一家の裏の事情と、母親がいないせつなさを考えちゃって、うわんうわん泣いちゃうところです。「呪術」と「毒殺」は王家の「原因不明の病気」には持ってこいの殺し方じゃないですか。だから、ナーガの母は、単なる自分の趣味なだけじゃなく、「呪術の基礎」を教えたんじゃないかなと思います。…深読みしすぎかもしれないけど。
 セイルーン一家、フィル・母・ナーガ・アメリアが大好きなのには、こういう切ない裏が時々垣間見えるからなんです。そこを明るいスレイヤーズの空気に紛れ込ますところが、また好きです。ゼルもガウリイもアメリアもナーガも、こんな肉親の事情を抱えてますが、それを表には決して出さないから、このキャラクターたちに息吹が出てくるんじゃないかなーとそう思います。

 ということで、セイルーン編が出てきたついでに余計なことまでしゃべりました。…すみません。いろいろ粗があるところだと思うので、間違ってたり、わかり辛かったらごめんなさい。では、次回お会いしましょう。

NEXT感想記第8回「永遠なれ!フィルさんの死んだ日?」
2004年01月31日 (土)01:46
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 もうこの回はアメリアとフィルさんを考えただけで終わりそうな回です。私はこのフィルさんとアメリア父娘が大好きなので、この回…好きなんですが涙なしには見れない……ってほどじゃないんですが(いろいろギャグがあるし)思うところが多々ある回ですね。
 原作では丁度バトル・オブ・セイルーンに当たる今回。見比べてみるとアメリアの反応の違いに驚くかと思います。原作でのアメリアはもうサバサバでドライ、「父さんだったら生きてると思った」だもんなぁ。いや、対象年齢の違いとか、アニメなりの理由はあったでしょうが、この回のアメリアは原作と違ってめちゃ暗いです。

 では最初のリナの今までの話を語るお決まりの冒頭から。リナたちが今まで旅してきた道のりがわかります。ゾアナは沿岸諸国連合の西にあったのですねー。そこからライゼール帝国を迂回してラルテーグからセイルーンへ。…アトラスの位置がエンサイクロペディアと違っ……ゴホンゴホン!んまぁ、そんな細かいことはさておいて来るはセイルーン!
 ゼロスは相変わらずセイルーン名物ソフトクリームを食べてます。聖王都セイルーンシティは巨大な魔方陣があるんですが、さすが高位魔族。物怖じせずに食べ物なんか食っています。これはゼロスのもう一つのヘンな趣味である、『各地の観光』なのでしょうか?なんでこんなことするんだろ?まさか魔族であることを隠すカモフラージュ?…違うな、マジで楽しんで生きてやがる…ゼロス。
 無印でセイルーンに行った時にはリナもアイス食べてましたし、これはセイルーンの名物なんですねー。

 アメリアはセイルーンに着いた途端はりきってますね。
アメリア「セイルーンのことは父さんが一番よく知っているんですから!」
 くく〜う、かわいい…。アメリアはほんとお父さん大好きっ子ですね。まあ、母親のことはよく覚えてないのかもしれません。彼女にしてみれば4人の中で唯一側にいる肉親なんですから当然でしょう。

アメリア「無礼者!わたしの顔を忘れたの?久々に帰ればこの騒ぎ、何事です。」
 半旗が立っていたのをみてアメリアが駆け寄ったら兵士に待ったをかけられ放った言葉。しっかりと皇女してます、アメリア。しかし読者は知っている。アメリアが久しぶりに帰ったわけが、ゾアナで失敗して怒られるのが恐かったってことを。

 しかし、アメリアを迎えたのは空の棺と事情を説明した叔父クリストファとアルフレッド。アメリアは教会の白い花で飾られた冷たい空気を背に、父の遺品だと言う短剣を受け取る。
アメリア「わたしを置いていなくなるはずないわ!」
 この言葉がやけに重いんです。アメリアの本当に辛い本音だったんではないでしょうか。母親がやはり王位継承権を狙ったごたごたに巻き込まれ、姉は失踪(ということにアニメではなってます)。彼女にとって父親がいなくなることがどれだけ辛いことか。
 同じく光の剣をめぐる陰謀で一家から飛び出したガウリイは、この時何を思っていたのか。それに、肉親をあれだけ恨んだゼルガディスは……。

 アメリアとフィルさんって本当に仲の良い親子じゃないですか。あの年頃の娘がそう簡単に父親に抱きついたりします?あれだけ素直だと思います?母親と違って父親が好かれるためには、相当父親がいい人物でないと難しいと思ってます。それがごく普通に行われる親子なんですよ。リナも相当なファザコンですが、家族全員愛してるリナと違って、アメリアにはもうフィルさんしかいないのかもしれません。
 しかもフィルさんは、娘のアメリアにも外交特使としてゾアナに派遣するなど、政治関与の教育もアメリアに行っています。アメリアにとってフィリオネルは父であり、上司でもある複雑な人物なんです。その役目を上手く行っているから、私はフィルさんが本当に好きです。

 自室にあるヒロイックサーガを読みながら父親のことを思い出すアメリア。あの本棚全部ヒロイックサーガだったらどうしようと、邪な考えも浮かんできちゃうんですが、それは置いといて。回想シーンで出てくるアメリアはかなり幼いですよね。こんな時から父親に育てられてきたのでしょうか。
 姉は…フィルさんと上手く行かなかったのかもしれません。彼女は自分の本名も名乗らないし、帰ってこないのですから。その分、アメリアに対する負荷と期待がフィルさんにあったのかもしれない。アメリアが泣いたのは、父さんへの思いが強すぎたのでしょうか。…アメリアには他に誰もいなかったから。(これを表現する為にクロフェルを登場させなかったのでしょうか?…深読みしすぎですかね)
 このアメリアの泣き顔、ほんとジ〜ンときちゃってダメです。

 さて、謎の怪人Xさんはお前それでも親父かよ?と思うほど身軽な動きで、アメリアたちの部屋にやってきます。その音を聞いたゼルガディス(なんて地獄耳)は「アメリア〜〜!」と叫んで部屋へやってきます。う〜ん、部屋には入らず外で待機する男たち。いいなぁ…。ガウリイ寝てたけど。
 一方ゼロスはオープンカフェで地図を見つつ、クレアバイブル探しのため、寺院のめぼしをつけています。なんて優雅な。
ゼロス「お姉さんとりあえずお水、もう一杯。」
ウエイトレス「アンタ何か注文しなさいよぉ!」
 このウエイトレス、マルチナ(の声)さん。ホントすごいレパートリー。しかし、出番なくてかわいそうだ、マルチナ。

 そしてセイルーンを乗っ取ろうとしている黒幕の魔族とレッサー(かブラス)デーモン。ピンチの時に現れたフィリオネルによって見も蓋もなく魔族は退治され、とどめに無印11話(フィル・アメリア初登場)と同じくディム・ウィンで追い風に乗ったアメリアとフィルさんの技『父と娘の愛情ダブル・インパクト』によって魔族は消えたのでした。
 そして事態は一層深刻?なお家騒動に巻き込まれるのでした。

(ここより先、ゼルアメ入ります)

 フィルさんは私にとっちゃ「こんな父親ほしかった」と思わせるいい面もありますが、逆にこの人がいなかったらアメリアはセイルーンに留まらなくてもよかったのにな、とも思わせファンとしては複雑です。
 唯一の肉親フィリオネルはアメリアの足かせにもなっているんではないでしょうか。アメリアはTRYの25話、ゼルに言いました。
「これが済んだらセイルーンに来てくれませんか?」
と。私はこのアメリアの言葉が彼女らしくなくて最初は嫌でした。ゼルガディスが好きならなんでついていかないの?ゼルが何よりも人間に戻りたがってることを、あんただって知ってるんでしょ?それにゼルは指名手配の身なんだよ。どうしてもあんたが離れたくないってゆんだったら、アメリアがゼルについてくべきなんじゃない?と。
 私にはアメリアがとても我侭で覚悟の無い女に見えたんです。これがゼルに会うアメリアの最後の旅だとアメリアにもわかったのなら、ここでアメリアはゼルについていくべきでした。
 彼女はここでセイルーンを取ったんですね。王族の責任か、本当にフィルさんがいたからなのか、私にはよくわかりません。ですが、フィリオネルが妻を亡くしてからも頑なに再婚を避け(普通、男の子も生まれてないのに王族がそのまま一人身なわけないでしょう、フィルが第一王位継承者ならなおさら)、アメリアに政治の能力と特権を与えたのはフィルのエゴだったんじゃないかなと思ってしまうんですよ。
 フィルが妻を思い、再婚せず嫡子を生まないのはそりゃフィルさんの勝手です。だけどだからと言って王位は自分がもらおうとしている。現に自分は第一王位継承者として、先頭きってセイルーンを動かしているんだから。(それに第二、第三王位継承者はいなくなるわけだし)自分が国王になったら次の継承権は誰になるのか考えなかったわけじゃないでしょう。第一皇女がアレなわけだから、その負荷をアメリアに託しているような気がしてなりません。だから、アメリアに政治能力を与え教育してるのではないでしょうか?将来自分が国王になったとき、アメリアには将来自分の跡を継いでもらおうと。
 アメリアに負荷をかけすぎてるから、だからアメリアはセイルーンを離れない。離れられないのではないかと私は邪推してしまうんですよ。彼女のTRY最後の王宮の姿はそんなことを考えるととても切なくて。だってゼルガディスとの恋は余りにも先の希望が少ないんですから。アニメ独自のゼルアメの決着のつけ方に私は相当深読みをしてしまいます。…そこが一番ゼルアメが好きなところです。
 彼女の父親とセイルーン、それにゼルガディスを秤にかけた時、前者を取らせた原因とも考えられるフィリオネルの存在。私はこの親子は単に片親で仲良しなだけではなく、もっと奥にある複雑なものを、見てとれるような気がします。
 そんな気持ちでこの8話をみるとなんだかやりきれなくて…。上手く語れないんですがこの回、いろいろなことを考えてしまいます。イラストではアメリアが泣いているシーンにしようかと思いましたが、そんな思いもあってオリジナルに。フィルさんとアメリア、あなたはどんな風に思いますか?

では、次回はアルフレッドにカンズェル、マゼンダ、そんな最中にリナの魔法が使えなくなる?ごちゃまぜ4巻5巻!でお会いしましょう。

NEXT感想記第7回「びっくり料理!幻のドラゴンを追え!」
2004年01月28日 (水)21:02
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 というわけで、今回はゼルの回。もう、ドラゴンなんかどうでも良いくらいにゼルを注目して見る回です。私はゼルガディスが初登場した無印3話の際、「彼は運値の低いキャラだと思ってた」と書きました。運値が低いとは不運であることを指すのですが、原因はこの回。彼がどれだけ不運で、むしろ不幸な役回りであるのか、じっくり語って行きたいと思います。

 まず、今回も小休止的な小話。作画監督は無印の17話、ガウリイのオカマの回でもお馴染み加藤さんです。加藤さんは非常に小ネタを入れる方で、絵が綺麗なのはもちろん、あらゆるところに仕込まれた小ネタを見るのが必須です。
 さて、リナたちは早速昼ごはん。アメリアが見つけたレストランのメニューには、とある珍味が載っていって……
リナ「こっこれはもしかして、究極かつ至高、そして幻の高級珍味と言われるキング・オブ・ザ・ディナー!その名も『ドラゴン料理』!!!!」
リナ「私の記憶が確かならば、それはかつて主に宮廷料理として王族の口に上った珍味。特に、レイクドラゴンを原材料としたものは、素材自体の持つほのかな甘みと深いコクによって至高の一品とたたえられ、舌の肥えた王族たちをも唸らせたと言う。美味い料理が食べたいならば繰り返せ!ドラゴン料理はレイクドラゴン!!」
 リナの記憶力ってすごい。これ、いろんな料理番組やマンガが元ネタになっていますが、いやはや、時代を感じさせますねぇ。…いつの間にか料理ネタって減りましたよねぇ。グルメな時代だった時は過ぎ、今はビフォーア・アフターなどが流行る時代。…不景気は嫌ですね。
 リナたちの問いかけに意気揚々と返事をするガウリイとアメリア。後から仕方なさそうに返事するゼル。…この頃はまだいい。これからさ、ゼルガディスの不幸は。

 しかし、肝心のドラゴン料理は材料のドラゴンが命が幾つあっても足りないと言われる危険材料なため入手不能。シェフたちは「オークの肉」と「ナメクジラ」を使ってごまかそうと企てます。
ガウリイ「ふっははー!どんな料理が来るんだろう。ワクワクするな。」
リナ「ガウリイ、一人でガツガツ食べるんじゃないわよぉ。」
ガウリイ「お前こそ俺の分残しとけよぉ。」
 すっかり舞い上がってるこの二人。聞いてるこっちが楽しくなるような会話です。ゼロスは一人テーブルから離れてメニューを見ています。
アメリア「ゼロスさんこっち来て一緒に食べませんか?」
 なっ!なんて優しく気配りの効いた子なんだ!アメリア!ちょっと感動…。普段の無神経(しかし核心を突いた)ツッコミをする姿からではわかりませんが、アメリアはなかなか回りをみる優しい女の子です。

みんな「いっただっきまーーす!」
 といってドラゴン料理を食べるリナたち。しかし、あまりの不味さゆえフォークを落とす始末。……そんな中一人嬉しそうに食べるガウリイ。ね、ガウリイは味オンチ。彼は無印の頃「魚のハラワタなんて食べない」と言っていましたが、リナに感化されたのか、あまりの不幸ゆえ味覚が麻痺したのか。ともかくNEXTでは味オンチに変化していました。

 オーナー・アシュフォードは責任をとり、リナたちにドラゴン料理を食べさせると約束しました。ってなわけで、レイクドラゴン確保の為、湖に出かけるご一行。
 ゼロスは遠くから高みの見物。さて、船に乗ったリナたちとアシュフォードは
アシュフォード「よーし!ここいらに錨を下ろせ!」
リナたち「そんなもんありませーん。」
リナ「しょうがない、錨の代わりになるものは…っと。あ、ゼル、あんた体重どんくらい?」
ゼル「なぜ俺にそんなことを聞く?」
ゼル「あっ!ちょっとよせ!アメリア〜、なんとか言ってくれ!」
アメリア「(なみだ目で)かわいそうなゼルガディスさん。せめて…息だけはできるようにしてあげますからね。」
 SE どばしゃーーーーん!!!!!!!
リナ「ゼールー、動いちゃだめよぉ。あんた錨なんだからねぇ。」
ゼル「ゴボ…ゴボボ…(岩に張り付いて)」
 というわけで、ゼルガディスはこの回本当にかわいそうな役回り。リナもひどいが、同情しながらチューブを差し出すアメリアもひどい。…でも救いをアメリアに求めるのは、彼がアメリアを信頼している証拠かも。

 のどかにお茶なんて飲んでまったりドラゴンを待つ3人。アメリアがゼルのチューブにお茶の差し入れをしようとしたら(充分これもひどいんですが)、出ました!レイクドラゴン!結局リナが魔法を使おうとし、アシュフォードがそれを止めた為、ドラゴンを逃がしてしまい、ゼルは溺れてしまいました。

アメリア「いいんですかぁ?ほっといて。」
アシュフォード「そういうわけにもいかんだろ。」
アメリア「人工呼吸でもしましょうか?」(ドキドキ)
アシュフォード「ふん、仕方あるまい。」(ドキドキドキドキ)
アメリア「そうですね、仕方ありませんね。」(ドッキンドッキン)
  SE ぶちゅう。
ゼル「うむぅ、むごぉおお〜!ふむぅぅぅうう!!!」

 というわけで、アシュフォードにキッスを奪われたゼル。……かっかわいそうに…ププッ…あはははははは!ひ〜ダメダァ〜、もう可笑しくって堪えられない。アシュフォードの親父が嬉しそうに舌なめずりするんだもん。不幸だ、不幸だゼル。

 さて、日が暮れて湖の側で野宿するリナ一行。明日こそドラゴンを捕まえるというリナに対して
ゼル「……どうしてもか?」
 あ、微妙に嫌がってる、嫌がってるぞゼルガディス。しかし、リナの意見は何にもまして発言権が強いので却下。アシュフォードの本当かウソかわからない過去話も聞き(無印16話・ラスバーグ参照)明日に備えるリナたち。
ゼル「俺なんかな、華奢なところが女房の若い頃にそっくりだって言われたぞ。」
 こんなところでも不幸なゼルガディスであった。

 さて翌日。今日もここいらに錨を下ろすと言ったアシュフォードに対し、半分諦めモードのゼルガディス。しかし今回は底が深くてチューブ届かず、すぐさま溺れました。必死に綱を渡って登るゼルだったが、縄はどこにも結んでいなかった為途中で落下。…2度同じネタは使わない、さすがです、さすがだわ。
 今回はドラゴン模型を使ったのですが、ドラゴンのしっぽに一撃され、みんな揃って岸に打ち上げられる。あれ?ゼルはどうなったの?っと思ったら、からっからっと重い音、出ました!フジツボゼル!ぞ〜〜〜!!!きっ気持ち悪っ!アメリアも驚いて四の字固めしてましたね。…フジツボつくわ、溺れるわ、気色悪がられて技は食らうわ。トコトン不幸なゼルでした。
ゼル「ひっひどい……。」
 髪の毛ぜんまいになってるところがポイント。さすが小技師加藤さん。

 さて今度は擬餌で勝負するアシュフォード。餌はもちろんガウリイ。というわけで、ゼルと一緒に投げ込まれるガウリイでした。しかし、ドラゴンが本気でその擬餌にかかってきたからたいへん。
 必死に逃げるガウリイ。…引きずられるゼルガディス。はははっ、あはっは。(可笑しくてしょうがないらしい
 今回はアシュフォードの本領発揮。見事レイクドラゴンを止めたのでした。

 オチはドラゴンの調理が半年もかかるということ。
リナ「ひれのスープは?」
アシュフォード「煮込んで出汁を取るのに2ヶ月かかる」
リナ「じゃあ、しゃぶしゃぶ!」
アシュフォード「熱で煮えるようになるまで3ヶ月寝かさなきゃならん」
リナ「じゃあドラサシ!お刺身だったらすぐ食べれるでしょっ!?」
アシュフォード「3ヶ月土に埋めて毒を取らないと、死ぬ。」
リナ「死んでもいい!!!」
 と、そういうことでした。リナの叫びがかわいかったです。今回はもーゼルの不幸っぷりそれ一点でしたが、ほんとおいしいキャラになったなぁゼル。私はただカッコいいだけのキャラクターは1面性しか見えてこないのであまり好きじゃありません。こういうギャグもできるし、からかえるし、いざとなればシリアスもできる。そういうマルチに使えるキャラクターにゼルは成長したのでしょう。
 これっておちゃめっていうより、不幸キャラなだけがしますが。んまあ、これはなんと言ってもアニメなんです。アニメは子供の特権のような番組。今でもそう思っています。ここでは子供心で見ることが必須なんです。思う存分笑わなくっちゃ!

 さて、次回は急にシリアス?アメリアの内面に迫る!セイルーン編第一話でお会いしましょう!

NEXT感想記第6回「逃がさない!執念のマルチナふたたび!」
2004年01月27日 (火)20:38
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 というわけで、アトラス編からセイルーン編までの小休止のようなこの小話。マルチナがガウリイに惚れると言うおまけが付いているんですが、その性でガウリイが珍しく活躍(失礼)している回です。
 私がガウリイ好きというのは、もーあらゆるところで語っているのでこの回も見事にはまっているとお思いの方もいらっしゃるでしょう。……ふっ!私はこんな……こんな見かけだけのガウリイに騙され……は……あー!やっぱカッコいいよう!嬉しいよー!この回。

 ゴホン!あーすみません、取り乱しましたがそれ以外にもこの回の魅力はあります。ここは、戦ってない普段のリナの旅の様子がこと細かく描かれている唯一の回だと思います。スレイヤーズは騒動だらけのアクションアニメなので、このようなほのぼのとした回は珍しいですし、ここで描かれる普段のリナたちの姿と言うのは本当に素朴でいいんです。では、最初の場面から。

 のどかな田舎町、街道沿いの宿場町でしょうか。意気込むリナとアメリアは何をしていると言うのでしょう。えっ、銀貨1枚食べ放題の店?やっ…安。そういえば、リナとナーガは競争して負けたほうがオゴリ、というのをやってましたが。アメリアもよく食べるようになったなぁ。しかし、ゼルガディスに止められるリナ。ゼルは一刻も早く次の目的地、セイルーンに行きたいのです。
ゼル「大食いのどこが重要なことなんだ!」
リナ「大食いじゃないです、食べ放題です。」
 屁理屈女、リナ=インバース。でも女なら誰でも大食いと言われたらむっとしますよね。そして登場マルチナ。変装して、リナの肩の宝石を取って逃走。しかし、その宝石が爆発する。……リナ…こんなぶっそうなもん、肩に付けてたの?スリッパといい、ヘンなアイテムをつけるのが好きなリナさんです。

ガウリイ「そのまま動くなよ」
 バックが光ってる〜、珍しく真顔だガウリイ!(本当はそんな珍しくないんですけど、無印と比べてNEXTではガウリイ、マジでヒーロー性ないんで)
 それでマルチナがガウリイに惚れちゃうんですが、マルチナって本当にいい味出してるよなぁ。よくマルチナは読者のかわりだと思うことがあります。スレイヤーズはみんな何かしら強い力と個性を持っているんですが、マルチナはその二つともないキャラです。ヘンな趣味を除けばごく普通の(惚れやすいけど)女の子。彼女は原作の世界を見ている私たちの代弁者で、スレイヤーズの世界に行ったらこうするのになぁを叶えてくれるキャラクターなのではないでしょうか。ゼロスに惚れ、ゼルにもときめき、クレアバイブルの中にまで入っちゃう。
 この子のおかげで、ずいぶんと話がかき回されちゃうんですが(なんせギャグ担当だから)それでも、この子の魅力と言うのはこの素朴さではないかと私は思います。派手に見えて実はとても地味な子なんだよね。

 さて、宿に向かったリナたちは早速温泉へ。鏡の前でポーズ取ったり、髪の毛をバンダナで結んだり、普段だったら絶対見れないリナの行動が嬉しくてしょうがありません。あそこはサービスシーンなのかもしれませんが、私にはこんなリナの一面もあるんだよ、というのが見れてとても嬉しいのです。
 それにしても…アメリア、乳デカ…。

 一方ゼル。…もーホント、いいよぉ、この回。なんで温泉浸かりながらワイン飲んでんのさ。日本酒じゃなくて、ワインってところがなんともゼルらしくって好きです。しかも、金ダワシにペンチ。…この小細工にやられた…。
ゼル「やはり金属タワシはいまいちだな。」
 いつもは何使ってんでしょうか?ゼル。やはりヤスリ?(義仲版マンガ6巻)

アメリア「リナさんって野宿とか多い割には肌、きれいですね。」
リナ「ほほほ、出来がちがうのよ。出来が。」
アメリア「ホント!普通の神経じゃないですもんね!」
 相変わらず無神経で無邪気な一言ツッコミをするアメリア。絶対天然だよ、アメリア。
リナ「アメリアこそさ、髪の毛つやつやで綺麗よね。」
アメリア「あっ!わかります?少し自慢なんです。」
リナ「ストレスなさそうだもんね。」
 リナのほうは、お返しかな?二人とも女の子っぽくって大好きな会話です。こんな会話もするんだね〜、この二人。アニメだとこういうストーリーとは関係ない裏話も含んでくれるんで好きなんです。キャラクターが生きてくる会話だと思いません?

 ガウリイはマルチナとまた会いました。いきなりマルチナの目の前で服を脱ぎだすガウリイ。ちょっとっ!ちょっとっ待ってよガウリイっ!マルチナもぶっ倒れましたが、私も画面見ながら卒倒。あ、鼻血が…。
 つーかアップ多いよ、ガウリイ。そして下まで脱いだ時にはマジで、トランクス一丁かと思いましたが、あて布一つ。う〜…もうやめてくれ…(聞き流してください
 あ〜!もうっ!手で触るなぁ〜、マルチナと私はこの時一体化していたことでしょう。
ガウリイ「ゼルガディス〜、上がるなよ。一緒に入ろうぜ。」
ゼル「馬鹿ゆうな、俺はもう上がるんだ。」
 ……ガウリイ…かっかわいい…。ダメだ、今回は半死だ、私。

 この6話はマルチナの独り言が多い回なんですが、ゾアメルグスター様との一人芝居はすごいなぁ、と思います。マルチナの声やってる柊美冬さんは、少年声も担当できる非常に幅の広いレパートリーのある人なんで。私が知っているのは無印の8話の石像にされてしまった少年。あと、『ロミオの青い空』のダンテというキャラクターです。(ロミオを知ってる人、あの薄幸の美少女アンジェレッタはナーガの声の川村さんですよ)
 話が横道に逸れてしまって申し訳ないんですが、私は声優ファンではないのですが、誰々が何々のキャラクターも演じている、というのがわかるととても面白い時があります。スレイヤーズでは、リナの演じる林原めぐみさんは平成天才バカボンの『バカボン』ですし、ゼルの声の緑川光さんが、ふしぎ遊戯の『たまほめ』の声なのには、今なら腹抱えて笑います。もう、私にとってはゼルの声、でしみこんでいますので、ゼルが「愛してる」候のと言うのは本当に可笑しくて。まあ、日記書くのでスレイヤーズ、もう何回とみましたから、そう考えちゃうんです。許してやってください。
 最近のヒットは、ディルギアの声やってる掛川さんが、実は「ちびまる子ちゃん」の『戸川先生』だったこと。『戸川先生』はまる子の担任なんですが、これがまた、子安(レゾ)さん並みのハニーボイス。あのディルギアからは考えられません。

 と、知っている人は知っているかもしれない無駄知識はさておいて、ついにマルチナはリナのバンダナに呪いをかける。ここでわかるリナの寝相の悪さ。ダブルベットだったんですね、……ということは、ガウリイとゼルもダブル?……はうっ!
 はっ!いかん、卒倒してる場合じゃない。う〜ん、ガウリイとゼルの場合、ガウリイのいびきでゼルが寝付けず、ガウリイは寝返りうった途端にゼルの剣山のような髪に合ったって痛がる――とこんな感じを想像しますが。えっ、妄想し過ぎだって?いいのさ!それで!

ゼル「そういえばお前、バンダナはどうした?」
リナ「あっ、これでしょ?見当たんないのよ、アメリア知らない?」
アメリア「知りません、だから服の脱ぎ散らかしは良くないって言ってるじゃありませんか。」
リナ「あ〜、ねーちゃんと同じこと言う〜。」
 ゼルはやはりよく気づきますね。ガウリイとは大違い。あっ!リナの方がガサツだったんだ!私は前に几帳面さはアメリアよりリナの方があるだろうと言ってましたが、反対だったんですね!以外に几帳面だったアメリア。やはりここは王室のしつけか?
 姉ちゃんが出てきましたが、母より姉に躾を学んだリナらしいセリフです。あ〜、こうゆう会話が和むし嬉しいんだよなぁ。今回は本当にほのぼの系です。

ゼロス「どうやらヘンな術をかけられているようですね。」
 ゼロス登場!何か飲んでいるがたぶんコーヒーかココアだろう。しかも朝っぱらからケーキ。人間らしさを出すのはいいが、何故にゼロスは甘党なのか?食ってるものは大概甘味なんですが。魔族の中でもかなりの高位、獣神官ゼロスは甘いものがお好き。
 毎回、ゼロスが現れるたびに食って掛かるのはやはりゼル。いいね〜、ゼル。リアクションのでかさはおちゃめさ故か?
ゼロス「つまり、リナさんが誰かに痛みを与えると、呪いの力により痛みが倍になって返ってきているようなんですよ。」
ゼロス「具体的に見せましょう。」
 何やるか、ご存知ですね。ガウリイがリナの胸掴むんです。ガウリイ一言
ガウリイ「あっ……小さい……。」
 やけに冷静です、ガウリイ。
リナ「そう……ちょっと小さくて困る……って!何言わすのよアンタは!」
  SE ドガッ!
ガウリイ「うがぁ!……ああ、ものすごいことを……。」
 そんなガウリイにリナは急所蹴りを。野球選手が当たった時と同じように、真っ青になりながらうずくまるガウリイ、それにリナ。あたしゃわかんないんですけど、やっぱ相当痛いんでしょうねぇ。ゼルが恥ずかしそうに他人のフリしてるのがウケます。

 そして黒幕、マルチナ登場!スレイヤーズの魔法の世界には確かに黒魔術の中に「呪術」という分野が存在し、ミシェールやソリスなどと言った登場人物も出ていますが、マルチナは魔道の基礎知識ないのに、この呪いを怨念だけで作り上げたようです。
ゼル「たいした、オリジナリティーだ。」
 魔法知識に関してはおそらく詳しいであろうゼルガディスも感嘆の一言です。
 モンスターまでお金で雇い(造花のバイト)、マルチナは本気モードです。…えらいなぁ、マルチナ。あんた、その年でバイトに精を出すなんて…。ちゃっかりゼロスが本当にふてぶてしい。さて、マルチナの「ガウリイは許婚」発言にちょっぴり怒るリナ。そんなガウリイはというと…。
ガウリイ「知らん!俺は知らん。」
ガウリイ「なあ、一つ聞いていいか?いいなずけってナンだ?漬物か!なぁ、いいなずけって塩味か?醤油味か?」
 ガウリイしつこい。(キッパリ)ギャグが受けなかった親父か?あんたは。

 そんなわけで、結局マルチナは自分にも呪いをかけてしまい、リナともども悲惨な戦いを繰り広げたのでした。
ゼル「おろかな。」
 宿に帰り再び温泉に浸かる4人。
リナ「あたしそんな洗濯板じゃないもん。出るとこ出てるもん。」
アメリア「今度は胸の大きくなる温泉に行きましょうね。」(ミプロス島か?
アメリア「あっ、うぎゃ〜〜〜!!!!」
ゼル「おろかな。」
ガウリイ「ま、一杯。」
 最後まで楽しい回でした。う〜ん、こういうほのぼのとした普段の姿って嬉しいですね。地味に好きとはそういうことです。では、また次回に。

NEXT感想記第5回「残されし愛ゆえに!」
2004年01月26日 (月)21:14
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リナ「セイグラム……、一つ聞いていい?」
セイグラム「…なんだ?」
リナ「この料理ってアンタ自身?」
セイグラム「……客人相手にそんな無粋なマネはしない。これは私の手料理だ。」
ガウ・リナ『ブーーーーーー!!!!』
セイグラム「どうした、このワインはゼフィーリアの25年ものだが口に合わなかったか?」
リナ「いっ…いや…、そうゆうことじゃなくて……。」
ガウリイ「…普通の味なのが、なぜか悲しい……。」

 というわけで、アトラス編最終回始まりますっ。セイグラムとの食事シーンがあるんですが…マジでどうしてセイグラムが食事なんかを誘ったのか気になってしょうがありません。もしかして…セイグラムって超三枚目の三流キャラ(ゾルフ・ヴルムグン・ディルギア)なのかもっ!……だとしたら、私の好き対象或にもろヒットなんですけどっ!どうしよう、ときめいてきちゃったよ。

 と、私のヘンな趣味はさておいて、今回はなんだかホラーっぽい仕上がりの今回ですが、私はそのことよりもキャラたちの口元に目が行ってしまう回でした。…なんでこんなに口が細かいんだ?ハルシフォムとかマジでウケルんですが…。
 まず、冒頭は契約の石を探し、家捜ししているリナたち。
リナ「あったま使いなさいよ!案外お宝なんて近くに隠してあるものなんだから。」
やはり、リナはロバース・キラーの名に恥じないセリフを吐いてます。でも、リナ。これじゃまるで、盗人のセリフだよ。

 今回は戦いの回なんで魔法もバンバン使っていました。
リナ→「ブラム・ガッシュ」しかもブレイクのおまけ付き
アメリア→「ラ・ティルト」”得意中の得意”とまた言ってましたv
ハルシフォム→「シャドウ・ウェブ」シャドウ・スナップじゃないところがニクイっ!
リナ→「ライティング」サングラス(お決まり)かけて打っていました
リナ→「ベフィス・ブリング」なんと天井から地下まで一気に掘れるすごい威力に。
 う〜ん、小技から大技まで幅広い種類なのがニクイ。んで、逃げてきたら今度はナメクジ!すごい嫌がりよう。さすがだ、アニメ。
 ドラえもんにネズミ、リナにナメクジってか。なぜか主人公には弱点があったほうが愛嬌があって良いと言うが、普段のあのふてぶてしいリナからは想像もできないほどうろたえていました。
ガウリイ「…初めてみた……。」
ガウリイが驚いたのも無理ないこと。
リナ「塩まいておくれ〜!」
伝説のリナの珍セリフでした。いや〜、今回はこれだけでおなかいっぱい。

 そしてリナとガウリイは上のイラストでもあるようにセイグラムに呼び出される。あ、こっそりゼルが溺れてるところがプリティーv
 リナはまだガウリイにひっついてて(いや…想像もできないよ)震えてるんですが、ガウリイはセイグラムを見つけて一言。
ガウリイ「リナ、離れろ。」
 うっわっ!完全に攻勢に出ているガウリイ!かっこいい…、久しぶりにかっこいいよっ!ガウリイ。この「離れろ」が低い声でまたっ!くっ!いいんですってば!(相手にしないで下さい
 セイグラムはゆっくりと手を出し、「ここのテーブルにつけ」の合図を。
リナ「ふんっ!あたしとお食事したかったら高く付くわよ!」
 おい、さっきの姿はなんだったんだリナ。そしてこのギャグにコイツは
セイグラム「フフ……」
 あっ!ちょっと笑った!笑ったよセイグラム!今の面白かったの?ねぇ?セイグラム。

 一方アメリアはナメクジたちを全滅させ、たぶんゼルを水の中から引きあげた模様。セキがわざとらしいゼル。と、ここでアメリア一言。
アメリア「ナメクジって黒焦げにすると香ばしいにおいがすると思いませんか?」
ゼル「エスカルゴか?そりゃ。」
 …どうしてアメリアはにゃらにゃらといい、ゴブリン風ソースのロースト・ビーフ(わんだほー)といい、ちょっとばかしゲテモノ系の食事を好むんだろう?しかも、この好みに関しては絶対に譲らないし。王室皇女は珍味がお好き。

セイグラム「我が目的は、力あるものを募る事。魔族にあらずとも。」
 もう、完全にセイグラムはガーブ側の魔族なんですね。原作なら獣王側の下級魔族で、リナへの復讐のためにほこほこラルタークにくっついちゃう寝返り魔族なのに…。んで、それが理由でフィブリゾに因縁つけられたゼラスが、お返しにゼロスを貸し与えるという筋書きなのに。
 んまあ、わかりづらいんで当然カットされたのかもしれませんが、私はこのフィブの性格の悪さと律儀なゼラスが結構好きです。ほんと嫌われて当然の性格してるよなぁ、フィブリゾ。こいつに付き従ってる魔族はたいへんだ。

セイグラム「おろかな人間どもが抱き続ける”死”というバカバカしい運命から解き放たれるのだ。」
 ――レティディス公国。不死を願った重役(国王自身だったかは不明)のせいで滅びた500年前の大国。魔族側から見ればこの惨事、こんな風に見えるのかもしれませんね。一体、この時ゼロスら死を願う、いやちょっと違うな「無を願う」者からみたら、どういう出来事だったのか前から少し気になっていました。そんなセイグラムにリナは

リナ「バカバカしい運命とやらを弄んで、さぞや楽しいでしょうねぇ。でもお生憎様!ゴールの見えないゲームには、あたし興味はないの。」

 リナのアニメのセリフで、かなり好きなセリフです。原作と違う価値観かもしれませんが、アニメなりのよくできたセリフだと思います。

 さて、物語はクライマックス。ハルシフォムの謎を解くルビアの発見。アニメではルビアのコピーは出てきません。ハルシフォムの過去もやって、捕まったゼルとアメリアも出てきて、ルビアが蘇える。
 あっ!ゼラス・ゴートだ!クラゲ、焼かれちゃってスルメみたい…。あ〜、スルメ食いたい。さて、一発逆転でセイグラムの仮面を砕くガウリイとリナ。あ、ダメだ。ここの衰弱してくハルシフォムを見ると、どうしても「ぼくは死にましぇ〜ん」が。(NEXTフィルムブックの7巻、表紙を取った表側をご参照ください)
 あのオマケのネクストスポーツという新聞のテレビ欄、ほんと可笑しいんです。8時からの連ドラ「アトラスの魔道士2」(最終回)、案内にはこう記述してあります。
「ルビアの愛を得ようとあらゆる危険を冒すハルシフォム。思い余った彼はなんと、あのリナ=インバースの前に立ちふさがった…」
 どんなドラマだよ。と、話が横道に逸れまくってしまいました。続きいきましょう。

 生体エネルギーによって蘇えったルビアは、ただの動く人形でしかなかった。ただひたすら「コロシテ」の4文字をつぶやく…。セイグラムはリナに止めを指そうとするが、ゼロスに止められ逃げ帰る。(ゼロスの出番ここだけ…)ハルシフォムは最後の力で呪を口にする。
「全ての力の源よ 輝き燃える紅き炎よ 我が手に集いて煉獄となせ バースト・フレア」

 自爆したハルシフォムの呪文が屋敷ごとふっ飛ばし、これだったら最初からドラグスレイブ打てばよかったんじゃ?とも思わせましたが、それはおいて置いて。今回はガウリイが決めセリフでしたね。
ガウリイ「あいつ、本当に不死の契約なんて望んだのかな。」
 ハルシフォム、彼もまた、魔族に運命を弄ばれた哀れな被害者だったのでしょう。

 奇跡的に生きていたタリムとデイミアから報酬はもらえず、一路はアトラスを旅立つのでした。
タリム「全然出番が足りん!」
 にちょっと笑いが。それでは、また、次回にお会いしましょ!



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