スレイヤーズ感想記
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ラジオドラマねくすとら感想記第2話「りべんじゃあ」
2004年09月12日 (日)20:35
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アメリア「正義戦隊!ドラグレンジャー!!!!」
アメリア「激闘!ドラグピンクの巻」

ジャン!

 というわけで、第二回夢オチシリーズは正義戦隊ドラグレンジャーですっ!タイトルをアメリアが乗っ取るという非常識な展開!行く手をはばむ白けた仲間たちっ!一人熱血ドラグピンク!行け行けアメリア!どんどん進め!正義がキミを待っている〜!読者はそれを笑ってる〜!る〜るるるるるっるーー!今日もいい天気だ!

ナレーション(ゼロス)『単独行動の最中、ドラグピンクことアメリアは、グッツを売りさばく秘密結社、ゾアメルグスターの女幹部、マルチナを発見した。秘密結社ゾアメルグスターのアジトを探るべく、マルチナの後を追うアメリアだったが、待っていたのは卑劣なる罠だった……。』
マルチナ「おーーっほっほほほほ」(エコー付き)
マルチナ「罠だと知らずノコノコ付いて来るとは、案外お馬鹿ちゃんだったのね!ドラグピンク。」
アメリア「あっ!その声は女幹部マルチナ!!!!」
マルチナ「ふふふふふ…。いくらお前たちが強くとも、一人一人では我が戦闘獣に敵うまい!さあ!やっておしまい!ハサミグスター!」
ハサミグスター「せいら〜〜〜すぅ!」(ごめん、聞き取れません)
アメリア「…たとえ一人でも…わたしの正義を愛する心を消せやしないわっ!」
マルチナ「小ざかしい台詞を…!行け!ハサミグスター!!!」
ハサミグスター「せいらぁーーーー!!!!!」
  SE  どひゅーーん!!!!
アメリア「ああっ!」
マルチナ「所詮強がりを言ったところでこの程度。さあ、あの世に行く時間よ!」
アメリア「……ここまでか……。」

 いきなりBパート。しかも20分前後くらいの展開から始まるドラグレンジャー。(時間ないもんね)って、ナレーションのゼロスがいかにも傍観者でいい感じですが、実は二役だったりします。お金ないみたい…、ドラグレンジャー。
 いつも唐突な出だしですが、このドラグレンジャーは前振りがあったのです。それは前回のラジオドラマ「闇に住まう村」の本編中、リナが村おこしのため提案したのがアクションショーだったことです。原作では「宝探し」だったのですが、そこをドラマではアクションショーに変えたんですよね。それにすごい勢いで話に乗っていたアメリアがこういったのです。

アメリア「はい!はーーい!わたしにグッドアイディアがありまーす!子供のハートをグッと掴むにはヒーローショーがベストです。カラフルな衣装を纏ったヒーロー。その名も『正義戦隊ドラグレンジャー!』。」
リナ「う〜ん、ナイスかもしれないねぇ!」
アメリア「リナさんがドラグレッドで、わたしがドラグピンク!」
 アクションショーをやるのは暗殺者の村人だろうに、自分で役をやりたがるアメリア。
ガウリイ「じゃあ、オレがドラグブルーで、ゼルがグリーンか?」
ゼル「俺もかっ!?」
アメリア「ええ〜!ガウリイさんは『いつもカレーを食べてる』イエローですよぉ。」
 ※キグルミ戦隊の掟1 黄色はカレーを食うギャグキャラ
ガウリイ「なんでだよぉ〜。」
ゼロス「ボクはブラックということで…。」
マルチナ「あっ!じゃあ私は!?」
リナ「あんたはね、悪の軍団ゾアメルグスターの女首領ってとこかなー。」
マルチナ「なんでそうなるのよ。」

 というわけで、設定はそのまんまだったりするんですよね。さすが、アメリア。よっぽどやりたかったんだなぁ。しかし、どうしてこうまでベタにできるのだろう。ヒーローオタクならではの、ナイスな筋書きであります。
 んもう、マルチナがいつもと変わらないような露出度の高い服を着て、目の下に星型のタトゥーなんて張っちゃってるのが目に浮かぶようにわかります。きっと洞窟の高いところから見下ろしてるんだろうなぁ。
 そして、戦闘獣「ハサミグスター」。元ネタがっ!こんなパロやって怒られないのかなぁ。ラジオだからいいのか?
 ふっふっふ。そしてヒロインの(ヒーローの場合も多し)ピンチに現れるのは?以後第二話の続きです!

リナ「ダム・ブラス!」
  SE  ドガッ
マルチナ「くっ!何事かっ!?」
リナ「助けに来たわよっ!アメリア!」
アメリア「リナさ〜〜んっ!」
ガウリイ「よう!」
ゼロス「相変わらず無茶する人ですねぇ。」
ゼル「いつも言ってるだろうが!…一人で先走るんじゃないって。」
アメリア「ゼルガディスさん!みんなもっ!」
マルチナ「クッ!おのれ〜〜!」
リナ「さーあ、あたしたちが来たからには、もう好きにはさせないわよ。」
ゼル「よくもアメリア一人をいたぶってくれたな。」

 …さすがアメリアの夢。なんだかリナはヒーローだし、ゼルがアメリアフィルターに包まれた台詞を吐いております。きっ気のせいではないでしょう。そう言えば前回のリナの夢ではガウリイがメチャクチャ押し強かったり……皆様いい具合に自分に都合の言いようにキャラを変えていますねぇ。恋は盲目。好きな相手にピンクフィルターがかかってますねぇ。
 しかしゼルに関しては、叱りながらも自分を気遣ってくれている。そんなフィルターがアメリアにあったとは…。いいですねぇ、いかにもアメリアらしい。
 ガウリイがぞんざいな扱いを受けて、「よう!」の一言なのには少々引っかかるものが…。しかし、まぁ、それはTRYの11話で話せばいいことですね…。
 さて、続きです。

リナ「みんな!変身よ!」
みんな『ドラグ・チェーーーーンジ!!!!』
  SE  ヴゥゥウウウン!
ナレーション『腕のブレスレッドが輝き、リナたちの身体をカラフルなドラグスーツが包み込んでゆく。』
 うっわーー!安易に想像できてしまう加減がダメダメだぁ、私!(セーラームーンっ子世代)
リナ「傍若無人!ドラグ・レッド」(シャキーーン)
ゼル「沈着冷静!ドラグ・グリーン」(シャキーーン)
ガウリイ「大胆素敵!……不敵。ドラグ・イエロー」(シャキーーン)
アメリア「絶対正義!ドラグ・ピンク」(シャキーーン)
ゼロス「暗中飛躍!ドラグ・ブラックです。」(シャキーーン)
みんな『無敵最強!正義戦隊!ドラグレンジャー!』

 ガウリイ間違えんなよ。でもそのままの方が合ってるよ☆アメリアのは造語でしょうか?他は「まさに彼らの4文字熟語」といったところでしょうか。試験に役立ちますね!…今更だけどさっ…。

マルチナ「おのれ〜ドラグレンジャー!ええいっ、でも5人揃ったからと言って、まだ負けたわけではないっ!者ども、かかれ!!!」
雑魚「イーー!イー!」
 イーってアンタっ。いいのか?だからその元ネタ…
リナ「みんな行くわよ!」
みんな「おうっ!」
リナ「ダム・ブラーーァス!」
  SE  ドガーーン
雑魚「イギャァーーーァア!」
ガウリイ「光よ!」
  SE  ジャキーーン
雑魚「イーーーーーーィ!」
マルチナ「きぃ〜〜〜っ!」
ガウリイ「…ところで、なんだな。オレたち変身したからといって、何が変わったんだ?普段とやってること変わらんぞ?」
リナ「しーしぃーー!黙ってればわかんないわよ。」
マルチナ「おのれっ!―ハサミグスター!あとはお前だけが頼りよっ!」
ハサミグスター「ぐふふふふ……。せいらーーーすぁ〜〜!」
アメリア「ドラグ・レッドっ!こっちも『ドラグ・ハリケーン』で一気に決めちゃいましょうっ!」
リナ「よっしゃ!」
  SE シャキーーン(ボールの出る音)
アメリア「ハリケーーン・ボーーール!ええいっ!行きますよぉーー!グリィィィイイイン!!!!」
ゼル「おおうっ!イエローーーー!」
ガウリイ「おりゃ〜〜〜っ!ブラックっ!」
ゼロス「行きますよぉ!レッド!」
リナ「――黄昏よりも暗きもの 血の流れより赤きもの 時の流れに埋もれし 偉大なる汝の名において 我ここに闇に誓わん――」
アメリア「へっ?」
リナ「――我らが前に立ちふさがりし すべての愚かなる者に 我と汝が力持て 等しく滅びを与えんことを!」
リナ「ドラグ・スレーーーイブ!!!!!」
  SE  ドカ〜〜〜〜ン
マルチナ「ひや〜〜〜〜〜ぁ!」
ハサミグスター「せいら〜〜〜〜〜ぁぁああ」
 お前は結局せいらーの後に何が言いたかったんだ?
  SE  ポンっポンポン(ハリケーン・ボールが虚しく跳ねる)
リナ「ふっ!ちょろいわね〜〜。」
アメリア「”ちょろいわね〜〜〜”じゃないでしょ!レッド!ドラグ・ハリケーンはどうしたんですかっ!」
リナ「いや、こっちの方が手っ取り早いかなーー?って。えへへ。」
アメリア「せっかくみんなで、かっこよく決めようと思ったのにぃ。リナさんのブァカーーーー!!!!!」

 というわけで、せっかくの必殺技をリナのドラグスレイブで台無しにされたアメリア、「ブァカーー」を絶叫する…の巻でした。聞いてみるとほんと、「ブァカー」ですよ。あーー、リナたちの戦隊パロディー。もう大騒動で楽しかったです。是非やってみたかったネタ第二段でしょうね。アメリア主役なのも頷けます。さて、ここからがオチ。

アメリア「リナさんのバカーーー!」
リナ「やっかましいっ!」
アメリア「…あれ?ここはどこですっ!ドラグ・レッド!」
リナ「何が『ドラグ・レッド』よっ!ここは、『宿屋のベット』の上!決まってんでしょっ!」
アメリア「ええ〜〜っ!それじゃあドラグ・レンジャーは?悪の秘密結社、ゾアメルグスターは!?」
リナ「んなの、おかしな夢でも見たんでしょ?もー、どんな夢見ようとあんたの勝手だけどさっ!あたしを起こすのやめてよね!!!!寝不足は美容の大敵なんだからっ!!!!ふあ〜〜〜あ。あんたも静かに寝なさいよぉ〜…。」
アメリア「そんなぁ〜、あれが夢だったなんて……。」

アメリア「よし!もう一回寝よ!今度はあたしが誰かを助けに行くパターンで!」
アメリア「ぐが〜〜〜〜。」

 というわけでした。続きの夢を見たがるところが「あ〜〜」って納得できますねぇ。しかし、やっぱベタな筋書きのパターンを幾つか持っていたか、アメリア。
 もう、アメリアの正義オタク(原作だと正等ヒロイックサーガだけど、アニメだとまんまヒーローオタクだもんね)ぶりが、如何なく発揮されていた回でした。
 ちなみにガウリイはTRY18話『適材適所!正義の里のアメリア』でもやっぱポスト・イエローだったのが、最高に可笑しいです。

 さて、次回はついに……ゼルガディス!悶絶の彼の心の叫びを今ここに!原作ゼルファンはどう思われたのでしょう。ちょっと空恐ろしい気もしますが、愛しのゼルの回をお届けします!

ラジオドラマねくすとら感想記第1話「闇の住まう村」
2004年09月10日 (金)19:54
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 突然鳴り響く教会の鐘!幸せそうな音楽の中、アメリアの声が響く。
アメリア「リナさん、ガウリイさん。ご結婚おめでとうございまーすっ!」

 ってー!なんだぁーこの展開はっ!こっこれはスレイヤーズなのかっ!?ヘルマスターの残した幻覚か?
 というわけで、スレイヤーズねくすとらの感想を始めたいと思います。

 いや〜、最初に謝っておきますが、イラスト…ごめんなさいね。NEXTの最後らへんが特殊であって、いつもはこれです。素敵なガウリナの結婚式をご想像されていた方、すみまへん…。

 さて、このラジオドラマ第二段『ねくすとら』。NEXT終了後に始まる秋から冬にかけてのスレイヤーズであります。この話は基本的に「すぺしゃるにガウリイやアメリアたちを出しちゃおぉお!」というもの。しかし、オリジナルで加わるのがこの冒頭のショートストーリー。第一弾の『えくすとら』では冬秋夏春シリーズでした。では、『ねくすとら』では?
 では!話を進めて行きましょう!

リナ「え?…ちょっと、アメリア。あんた、何言ってんのかな?」
アメリア「リナさんこそ何言ってんですか。…あ、…ふふふっ…もしかして照れてるんでしょう?リナさんってば意外と照れ屋さんなんだからぁっ!」
リナ「いや、あの。一体何がどうなってるのよ?あたし、全っ然話が見えないんだけど。」
アメリア「またまた、今日はめでたい、リナさんとガウリイさんの”結婚式”じゃないですかぁ!」

 というわけで、いきなり結婚式当日という設定に押し込められたリナ。いや、もうアメリア絶好調ですよ?一人でテンション高いです。アクセントが付いてるのは、やはり結婚の2文字。好きですねぇ、アメリアも。
 と、そこに現れるのは、カツカツと音を鳴る靴を履いた正装(予想)のガウリイっ!

ガウリイ「そうだぜ。今日はオレとお前の結婚式なんだぜ?」
リナ「がっガウリィイっ!」
ガウリイ「それとも、さしものリナも…いざ結婚となると怖気づいちまったのか?」
 なんだ、ガウリイその歯の浮くような台詞は。そしてどうした、その強気な姿勢は。
リナ「おっ怖気づくだなんてっ!……ただ!あたしはっ―」
ガウリイ「―だったら、早いトコ式を挙げちまおうぜ?こんな堅苦しいのは、お互い苦手だろ?」
リナ「そっ…そりゃ……。」
ガウリイ「じゃ!式を始めようゼ!」
リナ「えっ…えっ!ちょっとぉ。」

 というわけで、ブラックガウリイ、ついにアニメに登場です。だって、この強引さ、手に乗せて操る感、しかしさわやかに香る台詞、どれを取ってもアニメのダメダメヒーロー、ガウリイとは思えません。ちょっと言いすぎ。
 ところどころ、例えば「堅苦しいのは」なんて言うのはガウリイらしいですが、基本的に彼が攻めに出るなんてあんまないですよね。貴重すぎるシーン、さすがラジオドラマ。ファン層のツボをくすぐる展開を惜しげもなく本編でやらず、ラジオドラマなんかでやっております。
 と、ここで現れたるは神父さん。ゼルガディス。ぐっ!ゼルが神父ですよぉ!ちょっといいじゃありませんか。イラストでけばけばしい格好をしているのは実は神父だったんですね。…すみません、素直に謝ります。資料もみないで書いたんです。ごめんなさい。

ゼル「おほん。では、これより新郎となる者ガウリイ=ガブリエフと、新婦となる者リナ=インバースの結婚式を執り行なう。」
リナ「ゼ〜ル〜ゥ。何やってんのよ?」
ゼル「式の途中だ。新婦は私語を慎むように。」
リナ「そうじゃなくてぇ〜〜。」
 ゼルも強硬だ。ってか”ですます調”じゃないところがゼルっぽいでしょう。さすがだ。

ゼル「新郎となる者ガウリイ=ガブリエフ。
個人的には非常に無茶な話ではあると思うが、汝はこの粗暴極まりない、ドラマタことリナ=インバースを妻とし、終生変わらぬ愛を誓いますか?」
リナ「ちょっと、その『粗暴極まりない』ってのは何よ―」
ガウリイ「誓います!」
 はっ早い!ガウリイ即答です。やはり押してるっ!押してるよぉ、あのガウリイが!

ゼル「新婦となる者リナ=インバース。
これまた個人的には無謀であると思うが、汝はこの物忘れにおいて右に出る者のない、くらげ頭、ガウリイ=ガブリエフを夫とし、終生変わらぬ愛を誓いますか?」
リナ「えっ、ぁ……あの…その件に関してはぁ……。」
ガウリイ「リナ。」←優しい後押し(笑)
リナ「がっガウリイ……あ〜もう!わかったわよっ!誓えばイイんでしょっ!誓えばっ!!!」
ゼル「もう一度問う。この男を夫とし、変わらぬ愛を誓いますか?」
リナ「…………ちっ誓います…。」

アメリア「やったぁ!リナさん!」
ゼル「よろしい。それではここにガウリイ=ガブリエフとリナ=インバースが、めでたく夫婦になったことを認めます。」
ガウリイ「リナ…」
リナ「ガウリイ…」
アメリア「リナさん、ガウリイさん!おめでとうーー!!!」
ゼル「では指輪の交換を。」
ガウリイ「あっ…ああ。この指輪、結構奮発したんだぜ?」
  SE パカッ 一瞬にして場が静まる
リナ「はぁ?」
ガウリイ「どうした?アメリアに聞いて、ちゃんと買ってきたんだぜ?なんでも最近は3連ってのが流行りなんだろ?見ろよ、これなんか4連だぜぇっ!」
リナ「あ……あ……あのねぇ……。」←あきれてる
ガウリイ「えぇ?どうした?」←嬉しそう
リナ「このど阿呆ぅっ!!!!!なんなのよっ!これはぁ!!!!!」
ガウリイ「え?」
リナ「確かに金属で出来てるし、指にはめて使うものだってのも認めるわ。でも、
横にワッカが繋がってどうすんの!?これ、指輪じゃないじゃな〜い!!!!!」
ガウリイ「じゃっ…じゃあ、これって一体……。」
リナ「これはねぇ〜〜?メ・リ・ケ・ン・サックって言うのよぉぉお。」
ガウリイ「……あっ、あっはっはっはっははは。」
リナ「ははははは。」
ガウリイ「あっ、ああ〜〜。そぉーなのかぁー。……あっリナ。そのメリケンサックはめてどうすんだ?…あれ〜〜?リナ、なんか怒ってる?」
リナ「当たり前でしょうがぁぁあああ。乙女の純情を踏みにじった罪は重いわ。このメリケンサックの本当の使い方を見せてあげるぅううっ!」
ガウリイ「だぁぁあっ!リナっ!やめろっ!」
リナ「ええーーい!地の果てまで吹っ飛べ〜〜〜!!!!!!」
  SE ドガーーーン
ガウリイ「わぁぁああああ。なんだかこれってー反則だぞーーーぉ。」

 というわけで、オチは指輪がメリケンサック。ということでした。途中で「誓いのキス」じゃないのにあれ?っと思ったんですよね。まんまとやってくれておかしいやら嬉しいやら…。NEXTのご褒美、ギャグなガウリナ話でした。
 ほんと、ご褒美ですよね。この強引なガウリイに惑わされるリナも、オチ後の二人のいつもの姿も。これほど幸せなコメディーもない。皆が祝福し明るいギャグでした。NEXT最終話後だから、これまたいい時期なんですよね。第一弾はリナ。結婚どたばたコメディーでした。さて、本当のオチはここから。

リナ「うわぁぁあああ!!!!!」
  SE ガバッ  ベットから起きる音。静まり響く夜の虫の音
リナ「はぁ、はぁ。いっ今のは……」
アメリア「ふわぁぁあああ。どうしたんですー、リナさんー。こんな夜中に大声出してぇ…。」
リナ「え?…あっ、じゃあ今のは夢?」
アメリア「とぼけないで下さいよぉーー。わたし眠いんですから。」
リナ「……っくっそーーぉ、あたしとしたものが、不覚にもあんな夢を見るとはぁぁあ!」


 というものでした。というわけで、第二段は『夢オチシリーズ』でした。
 知っている人はご存知の通りだったと思いますが、思い出していただけましたでしょうか。それと、ラジオドラマをご存じない方は失礼しました。しかし、ラジオドラマの台詞集はなく、今となっては中古でCDを手に入れることもできない今、少しばかりでも新しいリナたちの姿が見れれば…という魂胆です。
 なお、本編はすぺしゃる9『イリーズの旅路』に収録されている同タイトルのもの。ゼロスがみやげ物の「暗殺者まんじゅう」を売ったり、マルチナとザングルスの殺伐とした新婚生活が聞けたりと、ところどころにあるファンサービスが詰まっています。
 ザングルス…王なのに、資金難の国の為、出稼ぎに出ているとは……。いいのかゾアナ。いいのかマルチナ、ザングルス。

 本編の方はメンドクサイので省き、夢オチシリーズに焦点を絞って次回も語りたいと思います。次は誰だ!お楽しみにぃ〜〜。

NEXTあとがき
2004年09月08日 (水)18:12
 「NEXTのOP聴くとさー、スレイヤーズって感じがする。」
 私と共に、スレイヤーズを見ていた妹の台詞です。それを聴いて、私も「ああ、そうだなー。」って感じるんですよね。
 NEXTがどんな位置づけだったかは知らないけど、これがスレイヤーズをヒットさせた作品だろうし、作風もノリの完成度も非常に高いものだと思う。無印の時はややお子様向けだったスレイヤーズだが、NEXTではシリアス度もマニアック度も上がりつつ、なおかつギャグも忘れない。そんな中間らしい輝かしい発展をした作品だ。
 が、一番私がはまってみたのもあるし、妹もそれを知っているからかもしれない。あいにく、無印は途切れ途切れで見てしまったため、物語の前半部分などわからなかったりしていたので、原作にハマリ、その後にでたアニメだからこそ、こんなに真剣に見ていたのだろう。キッズの再放送時も結構覚えている部分が多かった。

 はまれるという経験は貴重なものだと思う。これだけのマンガやアニメが世に出ておきながら、私自身が「大好きだ!」といえるものはスレイヤーズしかない。名作や、過去にブームだった…とかだったら幾つもあるのに。
 忘れかけていたリナやガウリイを(アニメのね)私が掘り起こしたのは、そんなはまったアニメの懐かしさがたまらなかったからだと思う。
 それはノスタルジックとも違う何かで、今見れば何てことないアニメなのかもしれないが、当時の気分を思い出せる、当時の感情を思い出してくる、なんとも熱いものがこみ上げてくるものだった。

 そんな気分になれたことを、私は嬉しく思うし、これを読んでくださる皆様も懐かしくって当時の気分に浸って下されば、幸いです。


 とは言え、スレイヤーズの根本は「明るく元気に!痛快アクションギャグファンタジー」だと思いますので、これから始まるTRYにしてもギャグ満載のアニメをお茶らけて語っていきます。
 ハリウッド映画は、名作も多いけど、なぜかアクション映画が非常に受けていますよね。いつも同じようなストーリーだけど観ちゃう。日本のアニメや少年誌も基本的には同じだと思います。(時代劇もそうだよね、水戸黄門とか)
 いつまでも変わることなく、この手の物語が生まれるといいなと思います。それにスレイヤーズも古いと今の子は思うかもしれないけど、基本的に誰もが好むストーリーです。

 リアルタイムで観てた人には懐かしく、今はまっている人にも面白く。そんな感想記であって欲しいと思います。

 最後に、無印の感想記の頃とは違い、NEXTは私が一番力を入れたこともありたいへん更新が遅くなってしまいました。途中で飽き飽きしてしまった方には申し訳なく思います。本当にすみませんでした。
 そして、最後まで、我を通し、納得の行くイラストを描くことを許してくださった皆様に、心より感謝いたします。

 どうもありがとうございました。次回は!これがやりたかったから”えくすとら”も描いたんだ!行くぞ、楽しむぞ”ねくすとら夢オチシリーズ!”をお送りします!

 では、アデゥー!!!

NEXT感想記第26回「Go To NEXT!そしてまた…」
2004年09月08日 (水)05:05
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 ガウリナファンじゃない方には、申し訳ないイラストです。が、この回はそれがテーマである限り入れても大丈夫だろう…。そう思って描きました。
 ガウリイのあの鯉の滝登りの行動には、原作を知ってる私には「うわぁぁああ!」だったのですが、追いかけるその動きを観ている内に慣れてしまい、最後に抱き合ってサイラーグへ出てきた二人は、ごく普通に感じてしまいました。うん、あれはサッカー選手がゴール後に抱き合うのに似ているかなぁ…とも思うし、そうでないような感じもする。
 よくわかりません。というか直視不能です。が、いやらしさもわざとらしさも全く感じさせない二人が、ごく普通に見えたのです。

 前回、ギガ・スレイブの制御を失敗したリナ。フィブリゾの思惑通りかと思いきや、闇の中から出てきたのは金色の魔王だった。

フィブリゾ「バカな…ギガ・スレイブとは…あの呪文とはあなたの力を貸し与えるだけではないのか!?……そんなはずはない、そんなはずはないっ!その呪文はあなたの力のみを引き出すもののはずっ!どうしてあなたがここにいるんだ!!!!!」

 ギガ・スレイブはいわずもがな、ドラグ・スレイブをロード・オブ・ナイトメアバージョンに書き換えただけの呪文ですよね。フィブの言うことはもっともで、ドラグ・スレイブの制御を失敗したらシャブラニグドゥに身体を乗っ取られるか?と言ったら、「そんなはずはない」とだいたいの人は言うと思う。
 というわけで、原作と違いモロに最初からロード・オブ・ナイトメアが出てきてしまったことを驚くフィブリゾ。まぁあれだけ派手な登場をしておいて、気づかないというのはおかしいだろう。…しかし、原作との一番の違いはLの口調でしょう。やたら神々しい(って、創造主なんだけど)ので、ビックリです。

L「我が意思こそ我が力。…我が力こそ我が意思。我は混じるものなき意思にして、純粋なる力。」

 ひー、あとがきでは”あたし”の一人称なのにぃ。だけど、いくら混沌そのものがLであっても「あたしにとっちゃ意思も力も同じものだ。力の一部と一緒に、意識がこっちに入り込んでも可笑しくはないだろう。」って言ってるのですね。充分非常識で力押しなコメントのような気がしますが…。

フィブ「はははっはは!まさか、そういうことになってるとは思わなかったけどね!」
フィブ「今まさに、全ての願いが成就しようと言うときに、こんなどんでん返しが待っているとは!…ボクの…ボクの計画が、こんなことで潰える(ついえる)とは!全てを計算し、趣向を凝らしたボクの計画が!大元のところでひっくり返るとはねっ!」

 うわ、すっげー悔しいんだなぁフィブリゾ。綿密に計画を立てる奴ほど、アクシデントに弱いってか…。いるいる、こういう奴。テストで先生が全くテスト範囲とは関係ない小ネタ問題で点を落として、「98点」で悔しがっているような…。
 とはいえ、ここまで狼狽しているのはその恐怖ゆえですね。
 いきなりロード・オブ・ナイトメアが出てきた。そしてどうやら自分に好印象を持ってないらしい。もう、そこにいるだけで、フィブにとってはたいへんなプレッシャーだったことでしょう。…こういうのを、石の飛び散りや崩れ行くサイラーグなどの画面効果で現すってのがアニメらしいです。
 どうして、力だけを与えておけばいいはずの場面で、ロード・オブ・ナイトメアが出てきたのか?なぜ、すぐに滅ばせてくれないんだ。
 フィブリゾはきっとそう思ったのではないでしょうか。いつもいつも、術の制御に失敗したからってLが出てくるとは思えないんですが…。(原作とアニメじゃこの解釈が全然違います)Lが出てきたのはきっと、もっと別の理由。一体何故?

フィブ「そんな大元のところで……。くっ…!…滅びたい……滅びたいよぉ。……滅び?滅びこそ、ボクたち魔族の究極の望み……。ボクたちはそう創られた…、そう…そうなんだ…!!!」

 うわ、エヴァっぽい…。う、ごめんなさい。えー、フィルムブックによると”アストラル空間の内で己の殻に閉じこもり、自身の存在の意義を確かめるべく自問するフィブリゾ。”だそうです。私にはよーわかりません。傍から見てるとただいじけているように見えます。
 私的には「なんで!なんで!?お母様。ボクはお母様の言いつけどおり、世界を滅ぼそうとしているのにっ!なんで認めてくれないの!?」という感じに聞こえます。

 私の中でLが魔族と神族を作り互いに争わせ、一方は「生存」を、一方は「滅び」を望むよう作らせたのは、TRYの最終回でシーリウスが言っているよう「お互いを高めあう為」だと思っています。(Lが直接思ってることじゃないかもしれないけど、結局のところそれがアニメの総論だろうと思います)
 で、フィブリゾがやろうとしているのは、ただLの力を暴走させ神も魔族も自身の力を使わず、ぶつからず、抜け道的な邪道でこの世を滅ぼそうとしているわけです。
 あんまり、Lにとっちゃ面白くない話かなーと私は思うのですが…。しかし、フィブリゾは自分の非を認めず、否定した上、

フィブリゾ「あなたに!そう創られたんだからなぁぁああああ!!!!」

 逆切れ。あーうー…、ここまでコッテンパンに狂う悪役ってスレにいたでしょうか。コピーレゾも結構狂ってましたし、(グレた偽賢者ですし…)ヴァルガーヴも持論を肯定しながら突き進んじゃいましたけど。フィブリゾはなんだか傍から見てると滑稽です。皺の線多いし。(関係ない
 うーん、スレイヤーズの悪役はどこか狂気じみたものを持ってなければならないようです。フィブはこのどんでん返しに完璧についていけなかったようですね。

 しかし、なんだかこの逆切れの台詞は何とも切ない。所詮神も魔族もLの上で踊っているだけの存在。そんな風にも取れますよね。この台詞が、TRYでヴァルガーヴが起こした騒乱の構想になったのではないか?…そんな気もします。

 そして、フィブの取った行動とは!
 全部の力を込めてLを攻撃することだった。…ちーん…

 無論、そんなことができるはずもなく、一瞬で再生するL。絶望するフィブリゾ。
 どうでもいいが、フィブリゾのアストラル体?ってこんな魔王の影みたいなのかー!とか、画面がダークアウトした時の間が長すぎてビデオが壊れたんじゃないかと心配したりとか、ツッコミどころが多すぎるところです。
 「さあ、世界よ!ボクとともに滅びるがいいーーー!」の絵とか怖すぎだし…。フィブどうしちゃったのさ。半分溶けてるよ。

 それにしても、文章で書くと、アニメのしていることって本当に単純なことになっちゃうんですよね。それを、画面効果と音楽と台詞で雰囲気さえ作っちゃえば、「なんだかわからんけど、すごい…。」と思っちゃうから不思議です。
 余り深く考えなくてもよい。ただ、その空間と雰囲気に飲まれる感覚が、映像作品の一番いいところなのではないでしょうか。

L「我、我が意思のみでここにある。滅びを求めし者よ、望みどおり滅びを与えん…。」
フィブ「ああーーーーーー!!!!!!!」

 うわ〜〜〜、フィブのアストラル体が真っ二つに裂けたぁ。こっこれは痛い!しかし、見た目は神々しくてもやっぱりL。さらに追い討ちをかけるようにして、フィブリゾの左肩を消し去る。というより、へっへしゃげてるぅぅ。うう、マンガでつぶれたみたいにペラペラな左腕だぁ。L様のお仕置きの映像化。…するもんじゃないねぇ。

 そして、フィブリゾの魔力は消え、サイラーグも人々も消し飛んでいく。最後に残ったシルフィールの父親、エルクも…。
 はっと起きるシルフィール。そして他にもクリスタルに閉じ込められていたアメリアとゼルが目を覚ます。あっ、ガウリイだけ先に起きてる!ってか、呆けてるーー。大丈夫かな?

 そこへ現れるフィブリゾ。鼻歌を歌い、実に怖そうで嬉しそうな表情で歩いてくる。…フィブの気持ちなんてちっともわかりませんが、惨めだな…。さすが、Lにやられることはありますね。

 降り立つL。そしてどこから湧いてきたのかゼロス。
ゼロス「あの御方こそ、混沌の源。金色の王。」
ゼル「まさかアレがロード…」
シルフィール「オブ・ナイトメア。じゃあリナさんはギガ・スレイブを!!!」
 というわけで、ゼルたちにも、リナが発光しているわけを知ります。実はゼロス、この時、Lよりも高い位置に現れたのですが、Lが一瞥するとひざまずきます。
 「頭が高い!」「ははっ!」という感じで、みてて笑えます。さすがLさま。

ゼル「リナは!リナはどうなっちまったんだ!」
L「私は、かつてリナと呼ばれた者の意思によってこの地に現れた。それは己の全てを引き換えにその男の命を、助けること。」
 そう、この時、ガウリイは今まで呆けていたのですが、瞳が元に戻ります。芸が細かい…。
ガウリイ「ふざけるな。なんだかわからんが、リナがいなくなっちまうってことなら、そんなことは取り消しだ。…取り消しだーっ!」
 …感動する場面のはずなんですが、ガウリイ、その言い方って…子供みたい。あ、Lもあきれて帰ろうとしている。こちょこちょって喋って、ゼロスが余計にややこしくなる解釈を加えても、ガウリイに理解させるのは所詮無駄な作業だし…。

が、しかし、ガウリイの行動は凄かった。

ガウリイ「リナーーー!目を覚ませっ!…お前のいるところは、俺の側だ!トコトンの中なんかじゃないぞーー!」

 出ました。伝説の台詞。あー、もうどうしてシリアスできないんだ。アニメスレイヤーズは。今まで最終回はさんざん面白いシーンがあったけど、シリアスに違いはなかったが、ふとギャグを入れさせるのね。
 そして、とんだ!ガウリイ、飛びました!岩登り!その姿はまるで、鯉が滝を登ろうかとしているよう。すごいぞ、ガウリイ。ありえない跳躍力だ!音楽が、なかったら絶対可笑しいってこのシーン!!!(音楽って大切だなぁ)

マルチナ「置いてかないでーー!ああーん、やだーー!」
ザングルス「マルチナ。マルチナ!――今こそ、ゾアメルグスターに祈る時だぜっ!」
 いつの間に復活したんだザングルス!そして、やっぱり何処となく臭い台詞っ!3流キャラがいきなり2流を気取るから、何もかもがやっぱり可笑しいぜっ!

 一方ガウリイは、なんだかもー浮いてます。岩と一緒に引き上げられております。
ガウリイ「リナァァアァァァ!今度は俺が助ける!俺が助けるぞーーー!」
 やんv声裏返えらないで、ガウリイ。そして、黒い球体(異空間であることは間違いないだろう)へ光の剣を突き刺して入ってしまう。

ガウリイ「リナーーー!ひねくれもんで、意地っ張りで…お人よしで、照れ屋だけど、…自分より弱い奴には…とことん甘い奴だけどっ…俺はなぁ…そんなお前が…!」

 うん、リナってその通りですよね。しかし、この言葉の次が聞きたかった…!
 光の剣は、黒味を帯びてガウリイの元から離れてゆく。…ここは原作どおりフィブリゾに代えさせたわけでもなく、TRYを意識するならそのまま持たせてもよかったのに、なぜ一度、離させたのだろう。わからないけど、意味深なシーンですね。
 そして、鎧がどんどん剥がれていきます。すっストリップ!?って、そんなわけないですよね。ここは、もうガウリイも肉体がなくなって、精神だけで追いかけている感じを出しているんだと思います。裸でもいいと思うんだけど(もちろんシルエットでね)この後がキスしてクルクルだからなぁ。

ガウリイ「リナァーーーーアーーーー!行くなぁぁあああ。」
 本日2度目の裏返り。はう、いいのです。この声。この裏返り。きゅんとなって、ぷっと笑っちゃうほど、真剣で。

 で、Lを掴むガウリイ。Lはゆっくり目を閉じて…、消えちゃう。この時、もーダメなんだーと一瞬読者をひきつけておきながら、ゆっくりリナを出す間が最高です。
 目覚めたリナ。よく見ると口紅が!!!!
 ぎゅっ、と抱き合ってから、キスするかな〜〜と思わせておいて、肝心のシーンはなしでくるくるしちゃうんですよね。本当にシーンを書いちゃうと、気が散るせいかぼかした表現方法がなかなかナイスです。うん、さわやかだと思います。後のバックの光る珠がなんとも少女漫画チックですが…。
 私の感想をいっちゃうと、もー気恥ずかしくて見てられない…というのが本音です。いつものスレイヤーズと全く違うのですが、この為にガウリナの伏線を張って、ガウリイ離して、ギガ・スレイブを打ったのですから、このシーンは自然に感じます。
 あと、やっぱり2話前からの音楽をも使った連作のような作り。あれも一役買っているのでしょうか、まるで映画のように続いて見えます。

 で、場面は変わってサイラーグ。やっぱり地下水が湧き出して、辺り一面水浸し。無印と同じですね。物悲しい寂しい光景なのですが、どこかに何かを期待させる朝日、そして透き通る水がただゆっくりと流れています。
 この背景が、多分スレイヤーズNEXTの中では一番好きです。本当に綺麗。

 そんな中、シルフィールは何かを感じ取り、近づいていくと…、二人の姿が。
 喜ぶ、アメリア、シルフィール(ちょっと乙女チック)に驚くゼル。私はこの時のガウリイの顔が、たいへんツボでして(せつなそーで頼もしいような微妙さが)イラストは、キスしてくるくる〜よりこっちを取りました。リナたちの再生の象徴に朝日を掛け合わせた、背景も見事ですし。

 さて、最後を締めくくるのは、リナのメガトンパンチ。意味深な「返せーー!」という言葉。そしてゼロス。

ゼロス「すべての者の母は、ずいぶんと気まぐれな御方らしい。」

 そして、ザングルスとマルチナの結婚式。しっ、幸せだなー、ハッピッピーな展開が続くなぁ。さすが、マルチナ。一番のしっかり者かも。
リナ「はいはいやってろー。」
 マルチナがザングルスのほっぺにチューをし、ザングルスが吹っ飛ぶ後にいうリナの台詞。…お前だって、「はいはいやってろー!」ってな展開だったくせにっ!読者の気分を思い知れ!
 モロス王が友情出演し、声は入らないものの、へんてこ帽子で河童頭を隠したヴルムグンが登場っ!って!ヴルムグンーーーっ!会いたかったわーーー、その愛しの3流脇役に!無印の敵キャラはずいぶんと得をしていますね。うっ嬉しい…。(私は全国で誰がこんなキャラの再登場を願っていた旋風の中、一人半狂乱で喜んだ変わり者だろう。)

アメリア「いいなーー。花嫁さんかぁ。」
ゼル「お前は正義のヒーローになるんじゃなかったのか?」
アメリア「ヒーローにもなりたいんですけど、花嫁さんにもなりたいんです!」

 この絶妙なゼルアメさが好きです。何気に伏線は1話。「ヒーローがやりたいのにぃ。」と言うアメリアからでしょうから、まんま、アメリアのゼルへの恋心の成長をあらわしているように見えます。彼女はまだまだ、これからですが…。すごいな、無印からNEXTからTRYまで、ゼルアメってほんと、こそこそチマチマ進んでいきますね。

 で、ゼロスの意味深な光の剣を返すシーン。
ゼロス「でも、もしかしたらまた会えるかも。」
 これで3作目があることをまたしても予期させつつ、最終回は終わるのです。一番安心するのが最後の1枚絵。無印でもありましたが、あれを見ると爽快感と、また期待感を持てます。

リナ「そんなのわかんないわよ。わかっているのは絶対立ち止まらないこと、誰にも止められないってことで、まずはメシだーーー!!!!!」
アメリア「待ってくださいよぉ。」
シルフィール「今度はお供します。」
ゼル「相変わらずだな、あいつらは。」
ガウリイ「メシでシメかー?」
リナ「そーだぁー!」

 いろいろと、語り尽きないところですが、最終回ほど皆様の印象に残るシーンはないってことで、このへんで終わりにしたいと思います。ぺこっ。

NEXT感想記第25回「死せる者の魂!リナ最後の決断!」
2004年08月02日 (月)18:09
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 ごめんなさい、すっごく好きな回なんです。どれほど、お子ちゃまだと言われようと「最終回前に仲間が次々死んでいくパターンなんて王道すぎる…」と思っても、アニメはこうでないといけないっ!というのが、私の中ではものすごくあります。
 パターン慣れした大人が受ける印象と、ただの絵が動くいているアニメを、実際のごとく感じる子供の受ける印象は、比べ物になりません。
 私はアニメとは子供の為のもの…という価値観を持っています。少なくとも、アニメスレイヤーズは子供の為に描かれて欲しい…そう思います。原作はアダルト・チルドレン向けなんですから、アニメくらいは児童向けでもいいじゃありませんか。

 さて、そんな最終回前に当たる今回。ようやくフィブリゾの神殿にたどり着いたリナたち。今回から、音楽がむしろひっきりなしにかかると言ってもいいほど、鳴り響きます。音楽に合わせて、ストーリーが進行するという不思議な感覚を作り出す曲の数々。
 前回も言ったようにこれらは、そのほとんどが時間指定された新曲です。
 1分何十秒で暗くして、また華やかに…。
 という細かい指定を受け、音楽が作られる。それに合わせる様に絵をカットし、アフレコして…、で、25分内に納める。いやぁ、鬼ですね…、どれほどたいへんな作業なのか、素人には予想も付きません。
 もちろん、音楽監督はもちろん、声優さん、作画監督さんたちの活躍もありますが、その大元とも言える絵コンテ、仕上げを任される演出さんも相当すごいと思っておりました。
 最終回はもちろん、渡部監督ご本人が絵コンテと演出をされていたのですが、気になった今回の演出さんは誰なんでしょう。今まで作画監督と脚本家にしか目が行かなかった私が初めて、演出さんの名前を調べようと思った今回。それほど、よくまとまった回だと思うんです。
 さてさて、演出さんと絵コンテさんは……、水島精二さんか。…あれ?この名前、私の記憶が確かならば、「鋼の錬金術師」の監督をお勤めの…方じゃ…。あ、やっぱりそうだ、同姓同名でなければ。うむ、なんともすごい方だ、本当に。

 さて、話を戻します。リナ・シルフィール・ザングルスは冥王宮へ。ゼル・アメリア・マルチナは街の外で町民を相手に苦戦しております。
 リナ一行はホールの中心、巨大クリスタル・タワー(そう名づけてあったもん!)を見下ろしながら、レビテーションでゆっくり落下。クリスタルの中にはサイラーグの人々が閉じ込められています。

フィブ「ようこそ、ボクの神殿へ。」

フィブ「よく来てくれたね、お姉ちゃんたち。ずっと待ってたんだよ。」
 フィブリゾの言い方は、まさに悪戯を凝らして作った秘密基地にまんまと来たリナたちを待っていた子供そのもの。原作でも感じるのですが、フィブリゾはかなり幼い。そして、老練さを感じさせない偏った強さと心を持った、まさに”悪役”として描かれています。ここらへんは、かなりコピーレゾと似ているんじゃないでしょうか。
 ただし、フィブリゾはコピーレゾと違って、迷いも未熟さもない醜悪なものですが。

リナ「お生憎様。そんなことであたしがギガ・スレイブを打つとでも思ったの?」
フィブ「だろうね。でも、こいつらにはキミたちを逃がさず、追い詰めてもらえばよかったんだ。そういう意味じゃ、立派に役目を果たしたのさ。」

 リナを追い詰めること。それがフィブリゾの扇動の意味でした。降魔戦争時、北の魔王がよみがえったのも、このフィブリゾが動かしたもの。2部でルークが魔王だと知りつつも蘇らせられなかった覇王とは比べ物になりません。…まあ、誉められた特技じゃないことは確かですけど。
 そして、ガウリイをクリスタルに閉じ込めたまま、姿を見せるフィブリゾ。この冥王宮といいとても綺麗なんですが、もう人物が死に顔なんでほんとに不気味。ザングルスの「悪趣味なだけだぜ。」という言葉どおりです。

 一方、ゼルたちはピンチに。ああっ!アメリアが棍棒に頭から激突。思わず地面にめり込む。(一瞬絵もお楽しみですね!さすが、加藤さん)
アメリア「もう、ダメかもしれません〜〜。」
 アメリアが弱音を吐くなんて!らしくねーー!とは思いますが、こういう手法で読者をも追い詰めていくのが動画なんですよね。

ゼル「逃げ道を見つけた!ここだ、ベフィス・ブリング!」
マルチナ「うわぁぁぁあああ!なんなのよっ!これ!」

 出た!出た出たぁ、お姫様抱っこぉ!無印3話めにしてリナとガウリイがやっていたことを、NEXT25話でアメリアがゼルにされるっ!うおおお、このじっくりとした間こそゼルアメの見所ぉ!影でこそこそ、ゼルアメ。うん、その恥じらいが良いよぉ!(テンション高っ!

 一方リナたちは、フィブリゾと戦闘。しかし、フィブリゾ自身は動いてもいない。そんな中、シルフィールはリナにドラグ・スレイブを打つように頼む。
 そう、ドラグ・スレイブの2段攻撃です!さすがのフィブリゾも思わず、逃げる。あ、素っ裸なのはサービスなんですか?フィブ。

 このドラグ・スレイブはリナの強さを測る一つの支点です。これを唱える味方は少なく、これ以上のブラスト・ボムをゼロスやコピーレゾが。精霊魔法ではゼル、アメリア、ミリーナ、ナーガが同等(だと思う)のラ・ティルト。同じシャブラニグドゥの技、ルビーアイ・ブレードをルークが。そう、リナ並みという強さを示す、一つのシンボルになっているになっていて、リナの仲間という連中は大抵このレベルを扱います。が、ドラグ・スレイブ事態を使う人物は思いのほか少ないんです。ゾルフとシルフィールだけですから。
 それだけに、このドラグ・スレイブがスレイヤーズの要であることは疑いないことです。それを、それを2段攻撃だなんてっ!嬉しいじゃないですかぁ!
 TRYでもこのドラグ・スレイブのアレンジはされていて、ゼロ距離射撃のドラグ・スレイブなんてのもありました。斉藤が怒るようなネーミングですね(殴
 だけど、ドラグ・スレイブって…決め手になんないんだよねぇ。シリアス時。

リナ「ふう。ってあんたぁ!いつの間にこんな呪文を!」
シル「あ、皆さんと別れてから修行したんです。ガウリイ様についてくには、これくらいのことしなきゃぁって。うふぅ!」
リナ「黒魔法を花嫁修業にすんな!」

 恐るべし、シルフィール。まさか、ガウリイの為にリナの十八番を取ろうとは…。

 しかし、ガウリイはクリスタルのまま。あれ?原作と違うが、これはカットされちゃったのか。(時間たんなかったのかなぁ
 即刻出てくるフィブリゾ。そう…ここからが、今回のメインでっさ!

フィブ「それでもこのボクを驚かせたんだ。それ相応のお仕置きを受けてもらうよ。」

 といって、ゼルたちを呼び寄せるフィブリゾ。

アメリア「リナさん?ここは……。」
フィブ「キミたちの死に場所だよ。そうさ、ボクがわざわざ運んであげたのさ。リナ=インバース、キミの前で一人一人殺してみせるためにね。」
リナ「なんですって?」
フィブ「ボクが何故、ヘルマスターと呼ばれているか、教えてあげようか。」

 フィブリゾが出すのはリナのイヤリングのような5つの球。ひとつ一つ握りつぶしていくというのが、なんともいい演出じゃないですか。

フィブ「まずは、キミ。」
アメリア「うぐぅ!うわああああ!」

 スレイヤーズで鳥肌が立ったのは、このアメリアの断末魔。女の子なんですよ、なのにこの悶絶した声は一体……。この声聴いてから、すべての女の子キャラの叫びがダメになりました。だって、どれも真剣じゃない気がしちゃって…。そのくらい、このアメリアの叫び声って迫真の演技だと、私は思ってます。
 ゼルの腕の服を、これでもかと握り締め、痛みに堪えるアメリア。その死に様が…本当に怖い。すべてはリナを追い詰め、読者をひきつけクライマックスへと導くためですが、このインパクトは相当なものでした。
 そしてまた、マルチナが見事に動揺するんだ。マルチナが怯えるとこっちまで怖くなる。そんな刷り込み状態にさせてくれます。

フィブ「死を操るもの。それがボク。人の命なんてボクのオモチャさ。」

 このフィブリゾの一声に、同時に振り向くリナとシルフィール。ここではまだ、怒りの方が先に立っていますが、次々と仲間を殺されていくリナは、次第に弱気になります。

 余談なんですが、このシルフィールの最後の一声を、「お父様」にしたのは…なんだか可哀想。だって、この時気づくじゃないですか、「ああ、シルフィールはガウリイを選ばなかった。」って。シルフィールとリナとの差を、こんな形で見せるなんて残酷なことするなぁと。

マルチナ「ちょっとリナ!何とかしなさいよっ!あんたこいつを倒せる呪文、あるんでしょ?何躊躇ってるのよ!みんな本当に殺されちゃうわよ!」

 いつマルチナがギガ・スレイブのことを知ったのかが疑問だーー!と、茶々入れてる場合じゃないんですが、あー、マルチナらしいなぁ。と思います。この切迫感、憤り、根本的にある恐怖。それらを、他のみんなは出さないけど、マルチナだけは素直に吐くんですよね。

 そして、ザングルスが倒れます。フィブリゾが見下す顔がほんとに、うっとりするほど、綺麗で、心の底から煮えくり返るほど性格が悪い。だって、指ではじき飛ばすんだもん、ザングルスは飛ばされた鼻くそかぁ!(まあ、お下品v
 ああ、鼻くそザングルス息絶え絶え…。そんな最後の言葉が

ザングルス「リナのファイトに火をつけてやってくれ。」

 くっさぁ!ザングルスぅ〜〜、最後までやってくれるよぉ!おまいは!

 さ、ここからが真剣なところです。渡部監督が自分で作っておいて鳥肌がたったというマルチナの死ぬシーン。

マルチナ「リナ!リナ立ちなさい!立ってアイツをやっつけてよぉ!」

 この台詞が凄く好きです。スレイヤーズはみんなのレベルが最初から99なんですけど、マルチナは再三言ったとおりレベル1。ほんとに、ただの一般人。そのマルチナがこうして叱咤し、懇願するするこの台詞は…。ヒーローに向かって「あいつを倒して!○○マン!」と叫ぶ子供その1と同じですが、スレイヤーズでこれだけ素直にその台詞を吐ける人物など他にいません。だから、だからすごく鮮明に映るんです。

 さすがのリナもこのマルチナは、気を取り戻して止めにいきます。自分より弱いと思う存在には、とことんかばおうとするリナ。

マルチナ「なにやってたのよ。あんたらしくっ…ないじゃない…。」
リナ「喋っちゃダメ!マルチナぁ!」
マルチナ「あんた……助けたいんでしょ?彼……。好きなんでしょ?…彼…。……いい加減、自分の気持ちに素直になりなさいよ。この世界が滅びるかなんてっ……関係…ないじゃない。」

 原作ではない、リナにはっぱをかけた人物。それがマルチナ。対照的なこの子がリナの理性を打ち砕いたかと思うと、ほろりときちゃいます。それは、そう。まるで無印9話でリナが言った台詞(たとえ勝つ確率が1%〜)がゼルやガウリイに衝撃を与えたのと同じもの。いくら、世界が滅びたらガウリイも何もないんじゃ、と頭の中で思っていても、実際やってみないとわからない。そんな気持ちにさせたマルチナです。ここに来て、やっと日の目を見たなぁ、この子は…。

 そして、フィブリゾ。最後の最後の駄目押しです。
フィブ「このクリスタルはね、砕ける時がすっごく綺麗なんだ。みてみたくない?」
リナ「誰がそんなもの…。」
フィブ「だったらギガ・スレイブを打つんだね。…もしかしたら、暴走させないで済むかもしれないし。」
リナ「…………。」
フィブ「ふーん。誰か一人くらい殺さないとわからないか。じゃ、誰からにする?このキメラの男からにしようか。……そうだ!この男にしよう!」
リナ「はっ!」
フィブ「ほっといても、そろそろ死んじゃうころもんね。」

 どうですか、このたたみ掛け。暴走させないで済むかもなんて、思ってもないだろ、フィブリゾ。そして、ゼルを指して置いてからガウリイに標的をしぼり、さらにもうすぐ死ぬとか言う。これだけの伏線を張って相手を誘導するとは…。やっぱ性格悪すぎ。ごほん!…もとい、たいした心理戦です。
 迷わずクリスタルにヒビを入れるフィブリゾ。そしてリナがギガ・スレイブを解き放つ!

 ギガ・スレイブでかっ!巨大な黒い闇を両手で支えるリナ。(まるで元気玉…殴
フィブ「この時を待っていたぞ!」
 そして、クリスタル・タワーからレーザーのシャワーが。
 うぉ、このタワーも伏線っ!?やるな!フィブ。すべてが罠というフィブリゾ。だからこそ、あの失敗にあれだけ狼狽したのか、と思わせるほど趣向を凝らしています。
 そして、見事リナは動かなくなり、目だけが金色に輝いて…つぶされます。

 この時、街が余波で吹っ飛ぶのですが、いやぁ、すごい…。もう映画並みに動く動く。たった1秒ですけど、ここで手を抜かないところがすごい。

フィブ「さあ、暴れるがいい!混沌の力よ!この世界を飲み込んでしまえ!」

 と、ここでデシャ・ビュ。黒い闇が消え、金色の光が立ち込める。そう、オープニングのあのシーン。ぞぞぉ、とする(だって原作読者はL光臨時のイラストをモノクロでしか見てないんですから…)効果と共に、現れた金色のリナ。

フィブ「制御した?あの技を…。」
L「我が前に立ちふさがりし、滅びを望むものよ。」
フィブ「まさかっ…!」
L「我が力持て、お前には滅びを与えん。」

 そしてフィブリゾが一瞬で吹き飛ばされる。慌ててアストラル・サイドに逃げ込もうとするが、Lに引きずり下ろされる。もがく、もがくフィブリゾ。子供があやふやなクロールをするみたいだっ!!!

フィブ「おっ…お前は一体…。」
L「全ての闇の母。在りし日の姿に帰る日を夢見続けるもの。闇よりもなお暗きもの。夜よりも深きもの。混沌の海、たゆたいし金色。汝らは我をこう呼ぶ。
すなわち、ロード・オブ・ナイトメアと。」
フィブ「うぎゃぁあぁあああ!」

 さて、Lさまご光臨ということで、次回に続きます。

 ここからは、フィブリゾについての邪推なのですが、興味があればお読み下さい。
 私は思うんですけど、フィブリゾの今回の計画。果たして魔族として正しい方法だったのでしょうか。
 ま、フィブは魔族の優等生です。シャブラニグドゥの次に力を持ち、降魔戦争を繰り広げ、北の魔王を復活。と、ここまでは全然問題がないんですが、今回のこの計画。人間が術を暴走させ、すべてを消す。こんなの、魔族が望んでいた滅びなんでしょうか?
 同じく5腹心である獣王、ゼラス=メタリオムは違います。それはTRYでのゼロスの台詞でわかります。

「この世界を滅ぼすのは僕たち魔族の役目です。それを、ダークスターなんてよそ者に勝手に壊されちゃたまりませんからね。」

 んじゃぁ!人間が壊すのはいいのかぁ!と言いたくなります。
 つまりは、ゼロスは最初から言ってるとおりこの計画に乗り気じゃなかったんですよ。きっと。フィブリゾにしても、これが正当な世界の滅ぼし方だなんてきっと思っちゃいなかった。ただ、リナのギガ・スレイブを見て思いついただけのシナリオだったに違いありません。
 原作の補足をアニメが行い、そして原作とアニメの補足を行う形になった義仲版、スレイヤーズ。この方の描き方は原作ではてなだった敵キャラを、上手くまとめてくださっています。それによると

「”お遊び”で世界を滅ぼしたかったのだろう?ちょっと力が過ぎたばかりに可哀想な子」

 それがフィブリゾらしいです。んまぁ、それを受け入れる受けないは人によってさまざまでしょうが、私は「あー、アニメ見てたらそうかも。」と納得しています。
 偏って、偏屈で、ゲームのごとく人も魔族をも転がすフィブリゾの心は、何も痛みを知らない子供そのもの。知らないから平気で人を傷つける、子供の心だと私も思うんです。
 愛情を受けず、苦しみしか与えられなかったコピーレゾとは違う意味で。

 そんな風に思ってからは、この先のフィブリゾの狼狽も、がむしゃらに反抗した理由も少しは理解できるかなーと思いつつ、終わらせたいと思います。

 P.S 結局7月中にNEXT感想記終わらず。本当に申し訳ありません。



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