2004年02月05日 (木)01:30  マゼンダ「初めましてリナ=インバース。聞いているとおり胸の無い魔道士のようね。」 リナ「なっ!なんですぅってぇ〜!」 マゼンダ「人間の女ってのはこんなに胸がなかったかしら?私も少し姿を変えなくては目立ってしょうがないわ。」 リナ「このぉ、雑魚キャラ3流、挿絵一枚だけ女のくせにー!!!」 マゼンダ「…挿絵だけ目立ってただけで悪かったわね。」 リナ「そうよ!このおっぱい魔族ー!!!テカリ入れてもらってんじゃないわよー!」 (ハイライトのこと) マゼンダ「あなただったらテカルほどの陰陽もないでしょ?この胸無し小娘!」
アルフレッド「やれやれ…(フッ)ボクに言わせてもらえればどちらにしても素敵なレディーなのに……」 リナ「そこのナルシー!口出ししないで!これは…女の戦いなのよ!」
ってなことがあったとかなかったとか。(久しぶりのイントロトーク解説) セイルーン編第2回。NEXTの中盤でもあるこの戦いは見ごたえがあります。まず、フィルさんがセイルーン帰還しました。白馬にまたがるフィルさん…だから、無印のときにも言ったけど似合ってねー…。 リナ「フィルさんって案外と人望があんのよねー。」 ガウリイ「人は見かけによらないってとこだよなー。」 アメリア「ひっどーーい!見かけと人望は関係ないですよ。」 ゼル「ってことは、見かけに難があるのはお前も認めるんだな。」 アメリア「うっ!」 無印最終話でも、「父さんを化け物扱いしないで下さい!って言っても無理ですよね」と言ってるアメリア。みんな揃ってフィルさんのことどう思ってるのかい。まあ、私もこの間フィルさんのことで大笑いしたんで…人のこと全く言えないのですが……。
ゼル「しかし、セイルーンとはよくよく騒動の多い国だな。」 ゼル「今回のフィル王子暗殺事件といい、その第一王女―つまりお前の姉さんの失踪といいどうかしている。聞けば第三王子ランディの謀反もあったそうじゃないか。」 リナ「ちょっとゼル!」 この後のゼルの表情にご注目。びっくりしてるんです、アメリアがうつむいたから。無印20話のシルフィールに対してもそうでしたが、ゼルは少々無神経。ですが、この一言は結構力入れて作られたもよう。実はアメリアの母親のことも少し触れておきたかったと監督さんは言ってたそうです。 アメリアの母親はやはりお家騒動に巻き込まれてなくなっているそうで、第一王女の失踪もそれが原因だったからだと私は思うんです。彼女、母親っ子そうだし。のちほどそれは語るとしましょう。今はその先を。
アルフレッドに呼び出されたリナ。フィルさんの警護の為ガウリイ、ゼルは置いていって、リナとアメリアでアルフレッドの別荘に赴きます。しかし、それはご存知のように罠。第2の魔族マゼンダが登場します。 しかし、マゼンダ…もう無印でザナッファー出しちゃってるからってこんな扱い…。彼女にしたら出番が増えたんだか増えてないんだか。原作でもあっさりゼロスにやられちゃった、挿絵だけインパクトの魔族ですからね。ブラドゥくらいの目立たなさだし。アニメに登場できてよかったのかなぁ?
さて、その魔族との戦闘シーン。初めてアニメに出てきた結界を使った戦いです。無印では初心者でもわかるように、をコンセプトに作られていただけあって、戦闘シーンとか原作ほどバラエティーないし、説明も余りありません。が、NEXTからは魔法はバンバンでるは、結界使うはとマニアック使用な戦闘になっています。
アトラスもそうでした。モス・ヴァリムなんて原作一度読んだだけじゃ何の効能のある魔法なのかさえわからないマイナー呪文だと思うんですが、リナが打ってます。フィルさんがレッサーデーモン(かブラスデーモン)を倒す時も、魔族相手に肉弾攻撃が効かないということを踏まえたうえで、ゼルが「あの身も蓋もない技」とコメントしてるんだから。ニュアンスが出ればいいかなー程度のアニメの中で、やたらきっちりと設定組んでます。 注釈:フィルさんがデーモンを倒せたのは、多分、純魔族でないから。それか彼の力技には平和主義という強い意志によって念がこもっていたせい。だと思います。ってゆーかそう論理的に解釈したい…。
さて、ここの結界シーンはリナの鳩の召喚によって切り抜けます。ガーゴイル召喚の呪文をアレンジしているというフェリアス・ブリード。(原作と同じなら)これ…実は同じ方法をゼルガディスもやっています。ですが、呪文が違うんですよ!すごいぜ、二人とも。こんなアレンジだったらぱぱっと自分で作れちゃうってことですよね。う〜ん、二人とも魔法の知識に関しては引けを取りません。 同じ呪文で無い以上、ゼルは何か鳩とは違うものを呼び出したんじゃないでしょうか。成功していたら何が出てきたのか、ちょっと見たかった。
場所は変わって神殿へ行くリナとアメリア。ここでスイフィードの像が出てくるんですが…ちょっとショボ…。げへん!ごほん!…なっ…何でもないです。 マゼンダに対してフロウ・ブレイクをかけセイルーンとの2重結界を張るアメリア。すごい作戦だ、ちょっと感動…。しかし、フロウ・ブレイクがそれらしくなっててビックリ。無印の時は簡単な浄化呪文にされてて、ちょっと違うな…って思ってたから。 しかし、マゼンダに逃げられる途中、リナは逆五紡星の魔方陣に捕まってしまう。この効果は一体?
というわけで、次回は魔法が使えないマジョリン…じゃなかった、リナ=インバース。セイルーン編の中でもちょっと小話チックな回です。お楽しみに!
(アメリアの母さんと第一王女について語る)
本編とはちょっとずれて、アメリアの家庭について考えてみました。第一王女グレイシアについてネタバレですので、知らない方はご注意ください。
アメリアの母、つまりフィリオネルの妻というのはどんな人だったのか。フィルさんがフィルさんなだけに、私の中ではとても気になるところです。 まず、彼女はどうやら民間人らしい。フィリオネルが諸国漫遊している若かりし頃、出会ってそのまま王宮に入ったという。そんな王家にしてみれば「どこのウマの骨だかわからない者を嫁がせるなんて」と言ったところだったのでしょう。ですが、そこはフィルさんの強力な後押しで、どうにか入ったそうです。 そんな彼女の衣装はというと、第一王女が今も形見として着ています。んまぁ、どんな人だったのかは押して知るべし。少なくとも芯の細い人じゃ絶対になさそうです。 これは私の推論なんですが、性格はグレイシアとそっくりだったんじゃーないかな?と思うんですよ。だって親と子って似るでしょ。少なくともスレイヤーズの中じゃ、フィルさんとアメリア、リナ父とリナ、のように影響受けてる親子がいるんだから。グレイシアはフィルさんの影響を全く感じさせないのだから、その分母親似だったと思います。 その母親はアメリアが幼い頃に亡くなっています。お家騒動だと裏話で聞いたので、フィルさんにしたら相当ショックだったことでしょう。
そんな彼女が第一王女グレイシアに残したもの。それは『呪術の基礎』。あっ、あくまでグレイシアがナーガだという前提で話しています。(公式の本でボロボロ話題にされていることなんで、たぶんそうなのでしょう) すぺしゃるの21巻『カーズ・ブリンガー』で、ナーガは「呪術の基礎なんて、どこの家庭でも教えるもんじゃないの?」と言ってます。これを聞くと、私なんだかやるせなくて悲しくなっちゃうんですよ。笑うところじゃないように感じて。 深読みしすぎかもしれないんですが、セイルーンで万が一にも娘たちが暗殺されないように、ナーガの母が教えたものなのかな?と思うと。 もう、そう考えただけでこの一家の裏の事情と、母親がいないせつなさを考えちゃって、うわんうわん泣いちゃうところです。「呪術」と「毒殺」は王家の「原因不明の病気」には持ってこいの殺し方じゃないですか。だから、ナーガの母は、単なる自分の趣味なだけじゃなく、「呪術の基礎」を教えたんじゃないかなと思います。…深読みしすぎかもしれないけど。 セイルーン一家、フィル・母・ナーガ・アメリアが大好きなのには、こういう切ない裏が時々垣間見えるからなんです。そこを明るいスレイヤーズの空気に紛れ込ますところが、また好きです。ゼルもガウリイもアメリアもナーガも、こんな肉親の事情を抱えてますが、それを表には決して出さないから、このキャラクターたちに息吹が出てくるんじゃないかなーとそう思います。
ということで、セイルーン編が出てきたついでに余計なことまでしゃべりました。…すみません。いろいろ粗があるところだと思うので、間違ってたり、わかり辛かったらごめんなさい。では、次回お会いしましょう。 |
|
|