スレイヤーズ感想記
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ラジオドラマえくすとら感想記第4回「リナ抹殺指令」
2003年12月21日 (日)22:46
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出た出た出た〜〜〜!!!!!アニメにおいて主人公の偽者が現れるのは絶対の掟!いいぞ!頑張れ!ニセモノたち〜!
ってわけでもなく、すぺしゃるを読むと一目瞭然。今回の物語は主人公とは似ても似つかぬ面々ばかりが揃うって言うオチになってるんですよね。……しかし、リナの悪評はともかくとして、それ以外の3人の悪評には笑いました。

リナ:紅蓮の髪は天を衝き黒いイカヅチその身に纏う。血を好み、生あるものを打ち滅ぼして大地を貫き荒野と化さん。破壊の申し子、混沌の使者、地獄の魔道士、リナ=インバース
ガウリイ:その腕の余り、切り裂くことにのみ喜びを覚えるようになってしまった魔性の剣士。その愛剣はどんなモノでも切り裂く魔剣だという……
ゼルガディス:不死身の肉体と暗黒魔術を誇る魔剣士ゼルガディス=グレイワーズ!非道の魔道士によって作り替えられたと言われるその身体は、バスターソードの一撃をもはじき返し、長剣と暗黒魔法を巧みに操り、まさに魔剣士の呼び名がふさわしい。
アメリア:邪悪なるモノに魂を売り渡した巫女アメリア!かつては聖王都セイルーンの巫女であったとも言われているが、その道を踏み外し神に背を向けた!

ところどころが合っていて楽しい。そんなイメージでこの絵を描いていたんですが、ゼルとリナはいつもと変わんないね☆いやいや、TRY2話に比べればこんなの怖くもなんともない。……あの時のリナは…恐ろしいというか…すでに人外というか…。
というわけで、感想です。

  M(春の情景)SE(ウグイスが鳴いている)
ガウリイ「おっ、ウグイスが鳴いてるなあ〜〜」
アメリア「ああ〜っ!ホントだ〜〜、ウグイスが鳴いてる〜〜っ!」
リナ「はあ?あんた何驚いてるのよ?ウグイスが鳴いてるって、そりゃウグイスぐらい鳴くでしょうよ、春なんだから」
   =中略=
アメリア「リナさんこそ何言ってんですかっ!おかしいに決まってるじゃありませんかっ!春の次に夏が来て、それから秋、冬と続くのが自然の摂理ってもんですよっ!」
リナ「ちっちっち……、いいことアメリア?何事も自分の尺度だけで考えると大怪我の元よ」
アメリア「でも……」
リナ「とにかく!季節が逆回りになってる理由はただひとつ!ここが
<南半球>
だからよ!」
アメリア「へっ?」
ガウリイ「南半球?」
リナ「そうよ、北半球と南半球じゃ夏と冬が逆になってるのは知ってるでしょ?」
ゼル「まあな……」
リナ「だったら春と秋も逆に決まってんでしょ?」
アメリア「あ、なるほど〜〜〜っ!」
ガウリイ「そうか〜〜、南半球とは気がつかなかったな〜〜……」
リナ「これで納得したでしょ?北半球と南半球じゃこの手のモノはみんな逆になるのよ!
<太陽だって西から昇るんだから!>

ゼル「んん〜〜?」
アメリア「そうですよね〜〜、あたしったらなんか勘違いしてました〜〜」
リナ「わかればよろしい!」
ガウリイ「オレも勘違いしてたよな〜〜、そっか、そうだよな?南半球じゃ太陽だって西から昇るんだモンな〜〜、だったら季節の回り方だって……」
アメリア「そうそう、太陽だって西から……え?」
リナ「ギクッ……」
ゼル「太陽が西から昇るだと?」
アメリア「んん〜〜…………?」
ゼル「……………」
アメリア「はっ!ウソですよっ!そんなわけないじゃないですかっ!北半球だって南半球だって、太陽が昇るのは東からですよっ!」
ゼル「そうだっ!季節だって確かに春夏秋冬の時期は逆になってるが、回ってくる順番は同じだろうがっ!」
リナ「ああっ、バレた〜〜〜っ!」
アメリア「いい加減なこといわないで下さいよ、リナさんっ!」
ゼル「全くだっ!もうちょっとで信じるところだったじゃないかっ!」
リナ「ふみえぇぇぇ〜〜〜!ごめんなしゃ〜〜い……」
アメリア「カワイコぶってもダメですっ!」
ゼル「ったくっ!紛らわしいこと言いやがってっ!誰かが間違えて覚えちまったらどうするつもりだっ!」
リナ「そん時はそん時でしょ?作者の都合でこんなことになったのよ。」
ゼル「あのな……」
ガウリイ「あ〜〜、すまないんだけど、結局なにがどうなったんだ?ここは南半球じゃないのか?」
リナ「あんたはいいからっ!」

すまん、マジでカンベンしてください的プロローグでした。私はスレイヤーズのラジオドラマを当時知って、始めてみたのがこの回なんですよ。当時中学2年生。マジで
「南半球は春夏秋冬が逆なのか」
と思ってしまいましたよ。しかも、長い間南半球は「太陽が西から昇る」と思い込みました。……なんて頭の悪い子供だったんだろう。
しかも、そんな思い出はすっかり忘れて半年前、このラジオドラマのCDを入手。再びこの会話を聞いて…
「ええっ!無印とNEXTの間なのにもう結界の外にリナたちが出てる〜〜!」
っとビックリ、まんまと、完全に騙されましたよ。
ラジオドラマを始めて聞いた方、この会話、戸惑いませんでした?

しかし、アレです。リナってぶりっ子ぶるとみんなから
「カワイコぶるな」
と言われるんですね。こういう性分の女は損だよなぁ。私から言わせればアメリアやシルフィール、フィリアこそぶりっ子性がないとは言い切れないキャラだと思うんですけど。リナは確かに食い方は汚いわ、盗賊をいじめる時はむちゃくちゃ怖いは、腹が減ってる時は鬼も魔族も立ち去るような形相だけど……、まあ、こんなキャラクターがいきなりぶりっ子しても無駄か……。
リナは本当にガウリイという人物を見つけて得をしたと思います。ゼロスだったら魔族なんで現実的に問題はないと思いますが、……一緒に暮らすんだったら私はリナよりアメリアを取るよ。リナの魅力と長所を知ってる仲間たちというのは、本当に良いものですね。

というわけで、今回のEXは「リナ抹殺指令」。すぺしゃるとはまた、違う味になっていますし、今回のゲストキャラは「リイナ=サンバース」ではありません。すごい豪華ですし、内容も変更されています。最後にふさわしいエンディングだったと言えるでしょう。さて、この後、時代はNEXTに入っていきます。そう、無印の最後で「セイルーンの一大事」という前振りがあったにも関わらず、いきなりゾアナ王国に舞台は移るのです。
しかし、皆さんは知っているでしょうか?幻?のラジオドラマを。
それは、無印のサウンドトラック、「スレイヤーズえとせとら2」に収録されています。短いんですがこれこそギャグの決定版。放送では出なかった「あるシーン」をやっていてくれています。
次回はそれを詳しく解説します!「半魚人の島っ!」どうぞお楽しみに。

ラジオドラマえくすとら感想記第3回「頑張れネクロマンサー」
2003年12月20日 (土)22:31
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最高に手抜きですみません!以下下ネタ話につき注意を!
ガウリイ「しっかしアメリアの胸は歳の割りにでかいよな。」
ゼル「ふむ…確かに……。」
アメリア「ちょっと!人の胸をジロジロ見ないで下さい!!!」
ガウリイ「あっすまんすまん。」
ゼル「別に…見てたんじゃない…話が…そっちの方向に流れたからだな…。」
ガウリイ「でもアメリアまだ成長途中だろ?」
アメリア「そーなんですかねぇ、でも家系で言えばまだ成長するかもしれません。」
ゼル「というと?」
アメリア「姉さんとか肩が凝るって泣いてましたから。」

リナ「あー!もう!五月蝿いよ!どーして男ってやつは下ネタ話がすきなのよ!」
ガウリイ「いやー本能ってやつさ」
リナ「ラグナ・ブラスト」

ってわけで、ついに発覚アメリアとリナの胸の大きさ!ってか今まで気づかなかったんかい、リナ。ではそのプロローグとは?

  M(旅路)SE(蝉の鳴き声)SE(波の音も響いてくる)
アメリア「(はしゃいで)わ〜〜っ!海だ〜〜っ!」
リナ「か〜〜っ、きたきたきた〜〜っ!これよこれっ!夏こそあたしの季節って感じよね〜〜っ!」
ガウリイ「う〜〜ん!潮風が気持ちいいぜっ!」
ゼル「(ちょっと気が重い)ふむ、海か……」

== 以下略! ==

リナ「んきゃっ!」(転びそうになるリナ)
アメリア「あっ、危ないリナさんっ!」
リナ「とっとっと……」
  SE(ムギュ!)
アメリア「うひゃ!リナさんヘンなトコつかまらないで!」
  SE(ガガ〜〜ン! 大ショック)
リナ「(狼狽して)ア、アメリア、あんた……」
アメリア「え?どうしたんですか、リナさん?」
リナ「いつの間に……」
  SE(駆け寄ってくるガウリイたち)
ガウリイ「おい!どうしたんだ?」
ゼル「何かあったのか?」
アメリア「それが、リナさんが滑って転びそうになったのを、あたしが受け止めたんですけど、そしたらリナさんが……」
ガウリイ「一体どうしたんだ、リナ?」
リナ「……な、なんでもないのよ……、ちょっと立ちくらみがしただけだから……」
ゼル「立ちくらみだと?リナらしくもない……」
ガウリイ「そりゃそうだけど……」
リナ「だ、大丈夫だってば、しばらく大人しくしてれば立ち直るから」
アメリア「そうですかぁ?」
ガウリイ「なんか、らしくないよなぁ……」
ゼル「ふむ……アメリア、さっき転びそうになったトコを助けたって言ったな?」
アメリア「はい、そうですけど……?」
ゼル「こう、胸で受け止めたんだな?」
アメリア「ええ、まあ……」
リナ「ギク……」
ゼル「そうか、わかったぞリナ……」
リナ「な、なによ?」
ゼル「お前、アメリアに胸のサイズで抜かれたな?」
  SE(ピシッ!リナの自尊心がひび割れる)
リナ「(うろたえまくり)な、何を言ってんのよ!そ、そんなことあるわけが……」
アメリア「え〜〜!そうなんですか〜〜?リナさん!」
ゼル「まあ、まてアメリア、別に胸が人並みはずれて小さいからと言って、そいつの人格が否定されるわけじゃない。そんなにはやし立てちゃかわいそうじゃないか」
ガウリイ「でもなぁ……、リナとアメリアじゃ歳が幾つ離れてるんだ?」
アメリア「こういうことは個人差があることですから……」
リナ「(歯を食いしばり)あ、あんたら……、言いたいことはそれだけかぁ?」
ガウリイ「くよくよするなよリナ、これから成長する可能性だってまるっきり、これっぽっちも、全然ないってワケじゃないんだから!」
ゼル「可能性がたとえ限りなくゼロに近くても、希望を捨てるな。いつかそういったのはお前だったな……」
アメリア「そうですよリナさん、年下のあたしに負けたことなんか気にしないで下さい!」
リナ「(怒りに燃えている)くっくっく……、そこまであたしをコケにして、ただで済むと思ってないでしょうねっ!」
アメリア「えっ、あっ、リナさん落ち着いて……」
ガウリイ「ちょっと待てリナ!」
リナ「うっさい!問答無用!いくわよ!(呪文)シーブラストォォ〜〜〜ッ!」
  SE(ゴゴゴ……、ザザザ〜〜ン!大津波が襲う)
ガウリイたち「ふんにゃあああぁぁぁ〜〜っ!またこうなるのね〜〜〜!」
リナ「(半泣き)ふん、おもいしったか!」

なっ…長いな、プロローグ…。とにかく、今回は夏。リナたちは磯遊びをしているんですよ。しかしリナはアメリアの胸の大きさを知ってしまうというわけで…。ああ、ゼルの推理サイコー。見事に暴いてから「そんなにはやし立てちゃかわいそうじゃないか」と同情する辺りが、確信犯っぽくってマル。絶対、アメリアが反応するのを狙ってやってるな?ゼル。
また、オープニングでも海を嫌がるシーンがあって最高!この時から泳げない、フジツボが付くっというゼルのイメージは固まってたのです。その後、海に吹っ飛ばされたゼルはみんなに海底から引きずり上げてもらい、フジツボを取って貰ったのでした。

リナはドラグスレイブ馬鹿かと思ったらそうでもない。海ではちゃんとシーブラストに変わっている。シーブラストは水面を触って発動させるもので、いかにも夏らしい技だなぁと思うのだが…どーやって吹き飛ばしたんだろ?自分は巻き込まれないのかな?…魔力障壁?
リナのシーブラストで感動したのはTRYの1話。あの船での攻防戦は面白かった!ちゃんと水面に手を添えているところが芸が細かいというところ。

話は「頑張れネクロマンサー」と対して変わりはしなかったのですが、面白かったことはきぐるみネタでしょう。毎回のことながら、ガウリイはうっとりしていてて面白い。また、今回ガウリイは盗賊相手に斬られるピンチを体験してました。きぐるみで剣が抜けなくて。
やーガウリイは一応ヒーローなだけあって、操られたり、ピンチなほど重症になったりたいへんですが、盗賊相手に危機感を覚えるっというのは…けっこう恥ずかしいのではないかい?あ、でもガウリイは餓死で死にそうになってたんだっけ。
うーん、かわいそうなほど報われないね、ガウリイ。
私的にはこのネクロマンサーはもう少し深くやってほしかったかも。だって『頑張れネクロマンサー』といえば、『ゾンビとチュー』しかないじゃないですか!スレイヤーズの原作の中でキスシーンがあるのなんてここしかないんですよ!(たぶん)
ゾンビでわっしょいじゃなくって、あっついキスかましてほしかったなぁ。

はっ!私…根っからのギャグ思考になってる!!!
うわぁ、嫌だ〜と思いつつ次回へ続く!!!

ラジオドラマえくすとら感想記第2回「ふくしぅの刃」
2003年12月17日 (水)17:08
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なんだろう…、プロローグの場面を忠実に再現しただけなのにこのビックリ度。いつも描いている絵と変わらんじゃないか。
というくらいこの回のプロローグはインパクトがありました!これを見ていると、「もし『すぺしゃる』で登場したシャドウリナに4人が会ったらこんな行動取るんだろうなぁ」というのがわかります。では、そのプロローグの紹介です。

  M(秋の雰囲気で)
リナ「(ポエム調で)枯れ葉散る秋の夕暮れ……、木枯らしさんが私の足元を早足で通り抜けていきます……」
アメリア「リナさん?どうしたんですか?」
リナ「(無視して)遠くに見える山の色はすっかり茜色……、まるで夕日に染められたみたい……」
アメリア「新しい呪文の研究かなんかですか?」
リナ「(ムッっときながらも)皆恋人たちなのかしら?秋の空に舞う茜色のトンボたちでさえ、ひとりぼっちの私にはちょっぴり羨ましい……」
アメリア「リナさんってば?」
リナ「あ〜〜!もう、うるさいわねっ!人がせっかくポエムのひとつもひねってやろうかってのにっ!」

プロローグ前半部分です。いえ、ありえないでしょう!?
リナがぽっぽっポエムぅ〜〜???
天地がひっくり返ろうが、太陽が西から出ようが、シャブラニグドゥが全員でようが、決してありえないことでしょう!?
…だいたい…リナの美的センスって、アニメでは皆無とはなっていますが、寒すぎるポエムじゃありませんか?『木枯らしさん』って…『さん』ってなんだよ。『まるで夕日に染められたみたい』…リナ=インバースがこんなセンスのない比喩を用いるなんて…。
極めつけは『ひとりぼっちの私にはちょっぴり羨ましい』。『ひとりぼっち』…『羨ましい』……。うわ〜〜〜ん!リナがぁ!リナがご乱心だ!ぜったい、絶対こんなこと言わないよぉ、だいたいリナの一人称は「あたし」なのにここでは「私」。いや〜〜!!!

っというわけで「大爆笑」です。
もう、めっちゃくっちゃ笑いました。あれですね、リナらしさを見事に裏返した高山さんのギャグの力量をトクとみせていただきました。高山さんのギャグセンスってすごいなぁ。インパクト大のプロローグでしたよ。また、リナのボケにちょっとはずして突っ込むアメリアが良いですね。
「呪文の研究」って…。そりゃ、リナもムッとするよ。アメリアのこの傍若無人さって好きです。さて、このリナの行動に3人の反応はいかに?

アメリア「ポ、ポエム〜〜?」
リナ「なによ!文句ある?」
アメリア「(いきなり泣き出す)ふえええええええええ〜〜〜ん!リナさんが〜〜〜〜〜!」
リナ「ええっ?ちょっとアメリア……?」
  SE(駆け込んでくるガウリィ&ゼルガディス)*ここでは『ガウリィ』となってます
ガウリィ「なんだなんだ!どうしたんだアメリア?」
リナ「いや、あの、ちょっと……」
アメリア「リナさんが〜〜……、リナさんが〜〜……」
ゼル「おいリナ!お前アメリアに何をしたっ?」
リナ「なにをしたって、あたしはポエムを……」
ガウリィ「ポ、ポエムっ?」
アメリア「(さらに大声で泣き出す)びええええええええええええ〜〜〜ん!」
ゼル「おお、よしよし……、こんなに怯えて……」
ガウリィ「おいリナ、なんだってお前そんなおおお恐ろしいマネを!」
リナ「なんであたしがポエムを作るのがそんなにおおお恐ろしいことなのよっ!」
ゼル「いや、待てガウリィ!リナがどう間違ったってポエムなんか作るわけがない!もしかするとこいつはニセモノっ!」
リナ「ええっ?」
ガウリィ「なにっ!言われてみれば確かに、この世の終わりが来ようともリナがポエムなんぞ作るはずがない!やい、きさま!本物のリナをどうしたんだっ!」
リナ「あのねえ、あんたら!あたしだってうら若き乙女なのよ!こんな秋の日にはちょっぴりおセンチになってポエムのひとつも作るわよ!それに昔はこれでもポエムのリナちゃんって呼ばれて……たことはそりゃないけど……」
ゼル「フッ……、かたるに落ちたな……、リナ=インバースの辞書におセンチなんぞという言葉はないっ!」
リナ「かってに決めるな〜〜〜!よおおおおし!そこまで言うならあたしが本物だっていう証拠をみせてやろうじゃないの!(呪文)黄昏よりも昏きもの、血の流れより紅きもの、時の流れに埋もれし、偉大な汝の名において……」
ガウリィ「うっ、その呪文はっ!」
リナ「(呪文続いて)我ここに闇に誓わん、我らが前に立ち塞がりし全ての愚かなるものに、我と汝が力もて等しく滅びを与えんことを!ドラグ・スレイブ!」
   SE(チュド〜〜〜〜〜〜ン!吹き飛ばされるガウリィたち)
ガウリィ「(吹き飛ばされながら)うわああああ〜〜〜〜〜〜!!本物だったのね〜〜〜〜!」
リナ「フン!二度とポエムなんか作るもんか……」

これが後半。毎回引用してしまって著作さんすみません。引用はいいんですよね?
いや、パニックになると人間本心が見えるというものですが…3人の行動がわかりますねぇ。
まず、ガウリイ。
彼は最初状況が飲み込めていませんが、ゼルの推理を鵜呑みにして一気に事態を把握。攻勢的に動きます。こういった人物は火災の時なども人の発言を耳にしたことをすぐさま信じます。扇動し易い人物といえるでしょう。
しかし…ゼルがニセモノ発言をしてからのガウリイの焦りようは笑えます。ギャグですからガウリナ風味が高いのはわかります。ですが彼は真剣です。
アメリア。
自分の許容範囲を超えた事態が起こるとパニック症状に陥ります。パニックをパニックで対処する側に寄りたくない人物です。例えでいえば「泣き叫ぶ女子供」。
しかし、女はこういう行動をするキャラが一人はいないと。リナがこういったタイプではない限り役割はアメリアに回ってきます。ほら、マルチナといるとアメリア大人しいでしょ?またこういう女は非常に男の保護本能を刺激するのかゼルが優しくなっています。別に女だからってわけじゃないんだけどさ。女性蔑視に見えたらごめんなさいね(私も女だけど)。
ゼルガディス。
彼は非常に面白い行動を取ります。パニックになるといつもより頭がフル回転。状況分析から導き出された推論を元に、今自分のなすべきことを考え行動すると言った一見正しい者のように映ります。が、実際パニックなので状況分析も充分ではなく、推論も穴だらけ、いわゆる『早とちり』野郎。
こういうヤツの行動は傍から見ていると非常に楽しく、本人は必死なんだけど、おろたらおろたらしながらパッパと行動し、いかにも正しそうなセリフを吐くのです。(別にゼルのことじゃないよ、いるでしょ?こういうヤツ)
こういうタイプがパニック時、リーダー的存在になり周りを先導して行くんですが誰か冷静な判断を下さないと、えらいことになりますのでご注意。

ゼルはクールなんだけど実は情熱的でロマンチスト。というのがアニメでの印象なんですが、その分まだ子供という感覚が抜け切らない節があります。冷めた眼で世間を冷静にみているのですが、自分には信念があるぞ、こう言った見解があるぞ、それが正しいぞ、と自分を曲げない頑固な部分があると思うんです。
非常にプライドが高くて自分軸(動物占い参照)。また、敵と味方の区別をはっきりとつけ、味方はめちゃ甘。ゾルフという部下はどんなに傍若無人な態度をとっても怒らない癖に、ディルギアが自分を裏切った途端に容赦なしの攻撃を仕掛ける辺りがそう思うんです。
(ここから先、カップリング論が入ります。主観的文章です、ご注意。)
また、今回のことから考察されるゼルの女性観はこんな感じ。

まず、弱いもの保護すべき存在タイプ。アメリア、シルフィール
非常に気にかけます、特にシルフィール。無印なんかでもよくわかるでしょ。
対してゼルはこういう存在の女性に対して、暴言とも言える突っ込んだ言葉を吐いてはなかせています。自分と対極的な存在にある彼女らを一方でイラつきながら、一方で保護する矛盾した行動を取るのです。
女友達タイプ。リナ
リナとゼルは自分中心に行動するところやリーダー的要因を持ってるところなんかが似てるんですよ。またリナの力量を認め、感心している面が多々あります。ですがその分遠慮というものがなく、女扱いなど全くしません。……だからリナに吹っ飛ばされるんだよ。女をもう少し知ってほしいアニメのゼル。
アニメのゼルがきらいという人はお茶目やギャグキャラになったことよりも、こうした幼さが見え隠れするからじゃないかなぁと思うのですが…。まぁ私の自論なんでわかりませんが。あっ、ちなみに私は原作よりもこういうゼルの方が好きなんです。実に人間らしくて高校生くらいの男の子って感じがするじゃありませんか。その若さと幼さが素敵…と思ってしまうのはやっぱり歳だからかなぁ。

というわけで、非常に面白くて興味深い今回のプロローグでした。あっ、プロローグだけで終わってしまった…。う〜ん、飛ばして先進もう!次回は「がんばれネクロマンサー」でお会いしましょう!

ラジオドラマえくすとら感想記第一回「白竜の山」
2003年12月10日 (水)18:12
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アメリア「う〜〜、寒いですぅ。」
ゼルガディス「この程度の雪でブツクサ文句を言うな。いつもの元気はどうしたんだ?」
アメリア「そんなこと言ったって……ってあ〜〜〜!!!!ぜっゼルガディスさんが凍ってるぅううう!」
リナ「ゼルは半分石だもんねぇ…ガタガタ。」
ガウリイ「おい…ツララまで張ってるぞ。」
アメリア「どのくらい伸びますかね。」
ゼル「うっうるさーーい!お前ら…人の気にしてること…ズカズカ言ってくれるがなぁ――」
ゼル「うおっ!!!!」
(雪の中に埋もれるゼルガディス)
アメリア「ああっ!ゼルガディスさんっ!!」
ガウリイ「雪にはまったぞ!」

リナ「ゼルちゃん体重が重いもんねぇ。」

というエピソードを加えてほしかった私。もちろんこれは嘘ですのであしからず。では、ラジオドラマ第一回感想記!行ってみましょう。

  SE(吹き荒れる吹雪)
アメリア「(凍えて)う〜〜、寒いです〜〜っ、!」
ゼル「この程度の雪でブツクサ文句を言うな。いつもの元気はどうしたんだ?」
アメリア「そんなこと言ったって寒いものは寒いです〜〜!」
ガウリイ「そうか?オレはあんまり感じないけどな〜」
アメリア「(ブツブツと)そりゃガウリイさんは、普通の人とは違うから……」
ガウリイ「でも寒いのに弱いって言ってたリナだって、文句ひとつ言わないじゃないか。なあリナ?(気づいて)ん?どうしたリナ?」
リナ「(いきなり呪文)全ての力の源よ、輝き燃える赤き炎よ、わが手に集いて力となれ!ファイヤー・ボール!」
  SE(ドッカ〜〜ン!)
  SE(パチパチ火がはせる)
リナ「ああ〜、あったかいあったかい!」
ガウリイ「(ツッコミ)いきなり何をすんだお前は〜〜!」
リナ「あ?何って、寒いから一発ファイヤー・ボールをブチかましただけじゃないのよ。あ〜〜ぬくいぬくい」
アメリア「リナさん、ナイスアイデアですよ!それじゃ、あたしもさっそく……」
ゼルガディス「するな〜〜っ!おまえら、雪山でそんな呪文使ったらどうなると思ってるんだっ!!」
リナ「へ?」
  SE(ゴゴゴゴゴゴ……地鳴りが聞こえてくる)
アメリア「え?これってもしかして……」
ガウリイ「な、雪崩が……?」
  SE(地鳴りから、一転して怒涛の雪崩が押し寄せてくる)
アメリア「んきゃああ〜〜!」
ゼル「だから言っただろうが〜〜!」
リナ「と、とにかく逃げるのよっ!!」
アメリア「リナさんのバカ〜〜!」
ガウリイ「リナのドアホ〜〜!」

リナナレーション「てなわけで、コピーレゾとの戦いから数ヶ月、
         あたしたちは相変わらず元気です!」

プロローグを引用させていただきました。それにしても…相変わらずのノリで嬉しいですね。今回ではすぺしゃる2巻「白竜の山(ドラゴンズ・ピーク)」を元に書き下ろされています。プロローグは全く関係がなくオリジナル、そして本編へと入っていくのですが
このプロローグが一番楽しかったりするんですよね。
EXでは『春夏秋冬』シリーズ。NXでは『夢オチ』シリーズとなっています。今回は「冬」ですね。まさに今頃…ってこんな時期に旅をするなんて、リナたちってなんて無謀な…。
「白竜の山」はすぺしゃるでご存知のように、白竜のリオル君をゲストに向かえ、雪山でのドラゴン対決をする物語です。
雪山の中を遭難しかけていたリナたちは、村で「ドラゴン退治」を依頼されます。寒さゆえ渋るリナでしたが、個人的なホワイト・ドラゴンの恨みゆえ依頼を引き受けることに。しかし出会ったホワイト・ドラゴンのリオルはとても悪さをするような竜ではありませんでした。しかし最近やってきたブルー・ドラゴンがどうやら妖しい…。
かくて、白竜対青竜の対戦(リナがリオルにそう仕向けさせた)が始まったのです!
という物語でしたね。

仲間が増えたことで多少シナリオ変わりましたが、個人的には最後の対戦なんかとてもよかったんじゃないかと。冒頭では相変わらず〜って感じでしたね。まだまだプロローグは始まったばかりですからね。雪山でファイヤー・ボールくらいリナだったらやりますもんね。…個人的に次の回のプロローグは笑いましたよ……。お楽しみに。

う〜ん…感想…プロローグだけじゃ内容ないですねぇ。ほんの少しネタバレです。続きの感想を見たい方は下までどうぞ。


いや、今回4人でよかったなぁ〜と思ったのは鍋のシーン。原作では村長が依頼を頼むべく、シチューを食べているリナに話をかけていたのですが…
ラジオドラマでは鍋!!!
アメリア「あたしが(ゼルガディスに)フウフウしてあげましょうか?」
には驚きました。いやん、ラブラブ!アメリアったら…くっくっくっく…(嬉しいらしい
また、リナたちが会った白竜が「最近ブルー・ドラゴンをよく見かける」という話を持ちかけた時、
ガウリイ「ブルー・ドラゴンっていうと、黄色いヤツだな?」
と言ったのにもビックリ。一瞬、なんのギャグなのかわからなかったですよ。あれは「ブルー=青」という英語訳をガウリイがきいろと間違えたってことなのですが……アホすぎて笑えなかったよ、ガウリイ。
リオルは空中で急ブレーキをかけると「キ〜〜〜」って音がする変なヤツだし、それを突っ込んだゼルに対して
リオル「それは秘密です」
ってゆーし!
やあやあ、ラジオドラマはやりたい放題、コアファンを狙いまくったシナリオ作りになっています。さすがだ…高山さん。

セリフだけではありません。オリジナルエピソードには、弱い白竜のリオルを『特訓』させるなんてこともしました。講師は4人です。(マギウスの『特訓!リナの魔法教室』のような甘っちょろいもんじゃありません。)

アメリア「それじゃあ、わたしから実践的なテクニックをひとつ。
まず自分の中に正義を愛する心を燃やすんです!
そして正義の炎が体中にみなぎったら、あとは思い切って身体ごと悪にぶつかっていくんです!」(NEXT4話と同じ抽象表現のアメリア)
ゼル「お前ドラゴンなんだからコールド・ブレスぐらい使えるな?初歩の呪文(フリーズ・アロー)と組み合わせることで、少しは威力を増すことができるかもしれんな」(リオルくんはその後フリーズアローを喉に詰まらせ窒息死寸前でした)
ガウリイ「剣っていうのはだな、こうグッと握ってガッって構えるだろ、それで相手をビシッと睨み付けたらグワ〜〜ッて斬りつけるんだ。わかったか?」(わかるかい!擬音ばかり使いやがって…)
リナ「時間もないときは長所を延ばすことが一番。リオルの場合はスピードね。あとは必死のパワーを身に付けること。というわけで、今からあたしがリオルを攻撃するから必至になって逃げるのよ。」(その後リオルにドラグスレイブを打ち出すリナ)

ああ、みんなすごいや。このエピソードはかなり好き。だってむちゃくちゃなんだもんv
最後にゃ、リナは白竜か青竜かで賭けはするわ、屋台は出すわやりたい放題。原作ではそこまでしなかったぞぉと思いつつ、楽しいラジオ・ドラマでした。

次回は、「ふくしうの刃」。刃物マニアのレミーさんの登場です!なんだか、予告と全然違ってネタバレしまくりですが、続きます!

無印のあとがき
2003年12月06日 (土)22:32
皆様、このカルテットという小さいサイトに来てくださり、そして日記まで見てくださり本当にありがとうございます。おかげさまで無印の感想は全て終了しました。
とここで謝らせてください。まず、キャラクターをおちょくったイラストを続けてきましてごめんなさい。あれが楽しいと言ってくださる方は神様だ…。
そして同じく、キャラクターおちょくってごめんなさい。ゼルがいつもエロッちいと言っていると突っ込まれ、我ながら「はっ!」とか思ったり。シルフィールは結局最後まで魔法ステッキでしたし。私の愛ゆえなんですが、私の愛はゆがんでいるらしい。

あと、感想が間違ってるなんてゆうとんでもないことがあったりします。
まず、ヴルムグンはセリフが全部カタカナなんです!!!
カタカナじゃないのはオリジナルだけなんです。すみません…間違えました。
モノ・ボルトをディグ・ボルトと間違えていることもありました。
すみません…。

ですが、皆さん楽しみにしてくれたら嬉しいです。
私がHPを持ったらやりたかった日記。だけど、私と見てくださっている皆さんを繋いでるのって「スレイヤーズ」なんですよね。なにかスレイヤーズで日記を書けないかと思ったら、アニメ感想が出てきました。
私が一番楽しんでこの企画をやっていましたが、皆さんも「あ〜こんなシーンあったな」と思ってくださったら幸せです。

さて、次回からは…NEXT!
の前に、ラジオドラマ、”えくすとら”の感想をさらっとやります。
なぜかと言うと、”えくすとら”はギャグあり裏話ありの楽しい話なんです。是非語りたい。でも…そーなるとアニメほどの知名度がないんです。”えくすとら”を当時のラジオで聞いていた!なんてコアなファンの方、ラジオ・ドラマはまとめてCDになった時に買った方、私のように1年前から古本屋周りまくってバラで買った方、ネットで買い求めた方など、いろいろいらっしゃるかもしれませんが、ラジオ・ドラマを知っている方より、初めて聞く方にもわかる感想にして行きたいと思います。
具体的に言うと「プロローグ」だけ紹介。とそれのコメント。イラスト。
プロローグだけなのは、1にそれ以上はメンドクサイ。2にどうせなら見たほうが楽しい。の2点です。
では、たぶん来週くらいから始めるのでこれからもご贔屓ください!



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